【台風15号】ミカン農園3代目の苦悩…土砂崩れでミカン・レモンの木50本が倒れる 2次災害も心配 静岡市清水区

 台風15号の大雨から3週間以上が経ちました。静岡市清水区にあるミカン農園では、繁忙期を前に収穫作業と復旧作業に追われています。

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【台風15号】ミカン農園3代目の苦悩…土砂崩れでミカン・レモンの木50本が倒れる 2次災害も心配 静岡市清水区

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 静岡市清水区の馬走地区で、ミカンなどの柑橘類を栽培する古澤重則さん(28)。この地区で100年近く続く重ちゃん農園の3代目。収穫の繁忙期を迎え、出荷作業に追われています。

古澤重則さん:「こっちですね、ここが家のミカン畑なんですけど、台風によって土砂崩れが起きています。今まで僕が農家をやってきて、ここまでの被害はなかったので、どこから手を入れようかなって何も考えられなかったですね」

 3ヘクタールほどの畑の一部、およそ50アールに土砂が流れ込み、ミカンやレモンの木は50本近くなぎ倒されました。収穫量でおよそ1トンの損失です。

古澤重則さん:「今年はミカンでいうと表年、豊作で期待できるミカンシーズンだったんですけど、この台風の被害によって、1割2割程度(売り上げが)減ってしまう。豊作で期待していた中での被害で」

 畑には土砂が残り、なぎ倒された木はいまも残ったまま。撤去作業を自力で進めながら、いまは合わせて、残ったみかんの収穫、出荷作業を進めています。

 しかし、2次被害の心配も…。

古澤重則さん:「泥がついたところから腐りだして、ミカンは腐ったものが近くにあると、それがどんどん広がってしまうことも懸念されているので、また雨が降ることによって、さらに崩れる可能性もあったりといった心配はしていますね」
 
 JAしみずによりますと、畑の土砂崩れやビニールハウスの浸水など、170件ほどの被害報告があり、市と協力し、状況把握に努めているということです。

古澤重則さん:「やっぱり、(被災状況は)厳しいなという現状がある中で、逆にいうとここから、僕の代でこのような被害が起きない畑に作り変えていくチャンスでもあるので、くじけないように前を向いて頑張っていきたい」