静岡・熱海市の土石流災害 発生メカニズムの解明へ 県が調査委員会を開催
静岡県熱海市で発生した土石流で、県が設置した発生のメカニズムを調査する委員会が開かれました。
土石流では盛り土の現在と前の所有者に対して、県が過去に行った行政指導のあり方も問題となっていて、県は中立な立場で調査するため外部の専門家を含めた委員会を設置しています。
発生したメカニズムの解明することが目的で、きょうは難波副知事が盛り土が造成された経緯などを専門家に報告しました。
静岡県
難波喬司副知事:「上から落としていってこうなったずさんな行為はよく分かると思い、排水溝は設置されていない(ずさんな工事についての発言)」
県の調査では土石流の8割程度が盛り土だったことや、盛り土に排水溝が設置されていなかったことが明らかになっています。
専門家は当時の地下水の状況を把握するボーリング調査について、盛り土の周辺からどの程度の水が流れ込んでいたのか明らかにすることが重要だと指摘しました。
岐阜大学
沢田和秀教授:「水の流れがどうなっているのか、盛り土に水が集まっているのか、水の流れをしっかり調べることが重要」
難波副知事は、住民が指摘しているソーラーパネル周辺の第2の盛り土について「今回崩れた地点より水を集めやすい部分ではない」と話しました。県は今後、この部分についても土砂の搬入などについて調査する方針です。