大型連休まで1週間…商店街は「期待」 宿泊客4分の1は外国人 レンタカー『満車』の日も 静岡県屈指の観光地・熱海市は
県内外から多くの観光客が
Q.きょうはなぜ熱海に来た?
A.「会社の女子会で」
Q.一番楽しみにしていることは?
A.「食べ物」
大阪府民 60代夫婦:「友達と会って、ゆっくり休みを楽しむ」
Q.リフレッシュできた?
A.「出来ました、ばっちり」
A.「とても気に入ったので、またゴールデンウィークも含めて機会あったら来ようと話をしている」
木村秀平ディレクター:「駅前の商店街も多くの観光客が訪れ、思い思いに観光を満喫している様子が見られます」
今年はマスクの着用が個人の判断とされ、中にはマスク無しで存分に観光を楽しむ人の姿も戻ってきました。
「コロナ前に戻るのではと期待」
コロナ禍のGW期間中は人通りがほとんどなく、ガランとしていた商店街ですが、今年は…。
ひもの磯也 小林雄人代表取締役
Q.ゴールデンウィークへの期待は?
A.「ゴールデンウィークは書き入れ時なので期待している。それなりに忙しいと思う。コロナ前の状態に戻るんじゃないかと期待を込めている」
宿泊客の4分の1が外国人
宿泊業界でも、今年のGWはここ数年とは違った傾向が…。熱海駅から徒歩5分ほどの場所にあるこちらの宿泊施設からは“うれしい悲鳴”が聞こえてきます。
熱海の隠れ里 高市豊仁オーナー
Q.宿泊の予約状況は?
A.「3日と4日はすでに満室、完全に満室だが、その前後はまだ空いている。(熱海の)街を見ると、非常に若いお客様とか、日に日に増してきているので期待している」
こちらの宿は、部屋数が8部屋あります。1部屋の面積が60平方メートルを超える大部屋で、主に4人~8人組のグループでの宿泊利用が主な客です。GW期間中の部屋の稼働率はすでに7割ほどとなっていて、満室の日も出てきています。さらに今年はこんな傾向も…。
熱海の隠れ里 肖??(しょうていてい)さん:「予約の4分の1が外国人、香港とかシンガポール、あと1番多いのが中国。1カ月前から予約入ってきた、うれしい。今の日本はPCRなどのコロナの検査がなくてもいいし、飛行機の値段も前より安くなったし、外国人の客が簡単に来られるから、それが一番大切」
コロナの水際対策が緩和されたことで、日本だけでなく海外からも観光客増加を見込める今年のGW。熱海市によると、去年5月に、宿泊施設や観光地を訪れた「観光交流客数」はおよそ27万人(26万9057人)。今年はインバウンド需要も含めると、去年より増加傾向になると見込んでいるといいます。
熱海の隠れ里 高市豊仁オーナー:「コロナ(規制緩和)明けということで、世代を超えておじいちゃんおばあちゃん孫まで、家族が気軽に来られるような雰囲気になる。たくさんの方に来ていただいて、どんどんどんどん街が賑やかになっていくのが一番楽しみ」
レンタカーは3日から5日は『満車』
一方で、現地での足となる“レンタカー”をめぐっては、観光客にとって“緊急事態”が…。
ワンズレンタカー熱海駅前店 内田好樹店長:「レンタカーの予約状況は現段階でほとんどうまっている状態で(来月)3日から5日にかけては満車となっている」
熱海駅前にあるこちらのレンタカー店では、18台のレンタカーを貸し出していますが、3月中旬ごろからGW期間中の予約が殺到、今月中旬にはすでに現在の予約状況になってしまったといいます。
ワンズレンタカー熱海駅前店 内田好樹店長:「当日の申し込みも多いので、予約しないと難しい。今週も週末は完売となっている」
大型連休に向けて需要が増えるレンタカー業界。ただ、現在は“車そのもの”が足りていない状況です。背景にあるのが“コロナ禍”でした。
ワンズレンタカー熱海駅前店 内田好樹店長:「(車を)増やすことは可能だとは思うが、私どもの会社の場合、2021年度はレンタカーの登録を解除して中古車販売として5、6台販売して減車した」
実は元々こちらではレンタカーとして20台保有していましたが、コロナ禍で需要が少なくなり、14台ほどにまで数を減らしたといいます。需要の回復に合わせ台数を戻しつつありますが、コロナの再流行を恐れ、完全に元の台数に戻すまでは踏み切れていません。
ただ、それでも今年のGWの予約状況には期待が膨らみます。
ワンズレンタカー熱海駅前店 内田好樹店長:「2022年の年末から徐々に予約の入り方がコロナ前に少しずつ戻ってきていて、このままゴールデンウィークを終えた後も、梅雨の期間だとかそして夏も、過去にない売り上げの方を出していけたらと思う」