前夜から列が…トウモロコシ「甘々娘」収穫始まる 人気すぎてドロボー被害心配…警察も警戒強化 静岡・森町
フルーツ並みの「甘さ」
24日朝、静岡県森町の農園で行われていたのは、特産品のトウモロコシ・甘々娘(かんかんむすめ)の収穫です。
甘々娘の特徴といえば、なんといっても“段違い“なその甘さ。24日に計測されたデータでは糖度が19.4度と、フルーツにも引けを取らない甘さを誇ります。そのため、“生”でも食べることができるトウモロコシなんです。
静岡県内外でファンの多い甘々娘。今年は去年よりも1日早く初収穫を迎えました。
ひげが黒くなったものが収穫時。あたり一面黄金に輝いた畑では、次々とトウモロコシが収穫されていきます。トラックの荷台いっぱいに積みあがったトウモロコシは全部でおよそ1万本。そのまま直売所に運ばれ販売に向けた作業が行われていきます。
今年の出来はどうなのか? 従業員たちが一足早い“つまみ食い”です。
従業員
Q.味はどう?
A.「(味が)いい。とにかくジューシー。ジューシーでいい」
従業員:「うまい」
Q.初めて食べた?
A.「初めて。おいしい」
Q.甘い?
A.「そう」
朝6時前、直売所の列は70人以上に
そのころ、直売所の前には…
梅田記者:「まだ6時前なんですが、直売所には長い行列ができています。中には昨夜から並んだ人もいるようです」
早朝にも関わらず、並んでいた人は70人以上。甘々娘を求めて県内各地から客が集まっていました。
並んだ人:「(昨夜)10時ちょっと過ぎには着きましたね。主人の毎年の一大行事で、これで必ず並んで販売日に買うと決めているので、主人が」
Q.お父さんどうですか?
A.「そうですね、楽しみですね」
午前4時から列に参加 静岡市と焼津市から
男性:「取引先の皆様にお配りするために毎年並んでいる。一番にとれたものを皆様にお届けするということを僕らも楽しみにやっている。今年も始まったなという感じ」
女性:「初めてなんですけど、楽しみです。お客さんからすごい好評と聞いているので、頑張って届けていきます」
そして午前6時。いよいよ販売開始です。
「お待たせしました!おはようございます! おひとり様ね、12個ね」
販売開始直後から飛ぶように売れる「甘々娘」。購入者の両手には大量のトウモロコシが握りしめられ、あっという間に売れていきました。
購入者:「買えました。インターネットでも頼んであるので、トウモロコシごはんつくって、食べます」
購入者:「重いです」
Q.筋トレみたですね
A.「鍛えます(笑)」
遠州森鈴木農園 鈴木弥社長:「1年ぶりのトウモロコシみて可愛いなと思う。今年は例年以上に寒暖差があったので、本当に大きく、甘みもすごくのっている。コロナも落ち着いて、これだけお客さんみえていただけると本当にうれしい。収量の方も採れているので、かなり期待していただきたい」
社長も今年の豊作ぶりに満足げな様子。
心配なのは「ドロボー」
ただ、甘々娘をめぐってはここ数年、大人気ゆえに窃盗被害も相次いでいます。今年は警察の力を借りて例年以上に巡回を強化するなど、窃盗撲滅にも力を注ぐ予定です。
遠州森鈴木農園 鈴木弥社長:「農家も警察も一体となってパトロールをしていますので、盗難は本当にやめてください。僕らも朝早くからパトロールしたいと思う」
鈴木農園の甘々娘は1袋、5本から8本入りで、1400円で販売。来月上旬に収穫のピークを迎えるということです。
(5月24日放送)