静岡市にプロ野球新球団の可能性も プロ野球オーナー会議で「山が動き出した」

静岡市にプロ野球の新球団を新設する構想が動き出すかもしれません。プロ野球オーナー会議で2軍のリーグを拡大する考えが発表されました。静岡市にとって追い風となるのでしょうか。

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静岡市にプロ野球新球団の可能性も プロ野球オーナー会議で「山が動き出した」

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田辺市長 静岡市役所 25日 :
「山が動き出した。プロ野球界がすそ野の拡大に動き出したことを、地方創生の観点からも歓迎をしたい」

 静岡市の田辺市長がこう表現したのは、静岡市にプロ野球球団を新設する構想についてです。

 その「山」は先週、都内で動き始めていました。
 
プロ野球オーナー会議 山口寿一議長 都内 24日
「きょうのオーナー会議で承認した“NPBビジョン”について。(プロ野球)12球団が本拠地を置く都道府県以外の地域でも毎シーズン2軍のファームリーグを開催する」

 先週都内で開かれた、プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)によるオーナー会議。

 現在の「ファームリーグ」いわゆる2軍のリーグを拡大する構想が発表されました。
 
 静岡市の「清水庵原球場」を本拠地に、都内で金融事業などを手掛ける「ハヤテインベストメント」が1軍を持たない2軍球団への新規参入を申し出ています。

 この動きが、今回の2軍リーグ拡大構想のきっかけになっているといわれています。

プロ野球オーナー会議 山口寿一議長 都内 24日
「新たにファームリーグに参加したい球団・チームを募ってファームリーグを拡大し、地域での野球活動、野球振興を図ることを柱としている。私たちNPBにとってはより多くの仲間たちと手をとりあって進める全く新しい挑戦になる。」

 オーナー会議では再来年の2024年シーズンを目標に、新たに2つの球団の新規参入を認め2軍の公式戦を開催する方針などが取りまとめられました。

 新たな球団については、今あるプロ野球球団の本拠地がないことが前提。

 今後、参加する企業について審査が行われます。

 静岡市を本拠地とする2軍新球団もその審査を通れば実現味が出てきます。

清水庵原球場とは

 プロ野球の新球団の本拠地として期待されている清水庵原球場とはどんな球場なのでしょうか?

栗田麻理アナウンサー: 静岡・清水区 
「静岡市清水区の庵原球場です。普段は高校野球の試合などで使われるこちらの球場。最大収容人数は1万人。今年の高校野球でも3,000人が訪れたそうです。」
 
 市によると県内でも最大級の規模を誇る清水庵原球場。2007年にはファームリーグの公式戦も開催されたこともあります。

 また、球場の近くには、国内外のサッカーナショナルチームの練習や、Jリーグのトレーニングキャンプなどでも利用される「清水ナショナルトレーニングセンター」もあります。

 清水庵原球場が、新設されるプロ野球球団の本拠地に決まれば、庵原エリアは一気にプロスポーツの聖地となる可能性も出てきそうです。

画像: 清水庵原球場とは