静岡市が年内現金一括給付へ 田辺市長「国にもう少し早く決めて欲しかった」 富士宮市も同様方針転換
田辺信宏市長:「静岡市では子育てをしている世帯に、臨時特別給付金を年内に10万円一括給付をすることに決めた」
給付のために追加で必要な47億円の補正予算案を審議するため静岡市議会は、15日閉会予定だった会期を延長することを決めました。
田辺市長
「可決いただいたら、12月28日の給付開始を目指して急ピッチで準備を進めていく」
14日、浜松市が表明したのに続き、県内の両政令市が年内一括給付に舵を切ったことで、同様の対応を取る自治体が増える可能性があります。
14日、一括給付は難しいと説明していた富士宮市も、方針を転換しました。
富士宮市
須藤秀忠市長:「本日、考え方を改めて、年内現金一括支給の方針を決定しました。刻々と変わる国の方針に、何とか子育て世帯へいち早く給付したいという思いから、今回の決定に至りました」
富士宮市の場合は、市長の専決処分で、児童手当支給世帯には、今月23日に10万円を振り込むということです。ただ、多くの自治体では、事務手続きなどが間に合わないとして、5万円ずつの分割給付を余儀なくされています。
田辺市長は、当初、県中部の7市町で足並みをそろえたいとしていましたが…。
田辺市長:「今週になって国が10万円の一括支給ということを打ち出したが、1回目の支給の準備に入っていた自治体は間に合わないということだった。もう少し早く決めて欲しかったというのが実感であります」
一方、静岡県外では、年収960万円の所得制限を独自財源で撤廃する自治体も出ていて、政府もこれを容認する考えを示しています。これについて静岡市は・・・。
田辺市長:「私たちはこの政策理念に考えても、それは考えていない」
静岡市の給付対象となる子どもは、およそ9万4000人です。中学生以下の世帯の口座には、年末ギリギリの28日に現金10万円が振り込まれる予定です。高校生のみの世帯は申請が必要で、振り込みは来年1月20日になる見通しです。