【新型コロナ】静岡県で週末147人が感染 4つのクラスターも 伊豆で急増、県担当者も「懸念」
静岡県の担当者(29日):「新たに確認されたクラスターが4件あったので報告する。1番目は伊東市内のスナック。2番目に富士市内の工場、3例目は富士市内で開催された読書会に参加した方。4例目は、富士市内の事業所」
29日は、計4つのクラスターが発生。このうち3つが、きょう30日もクラスターが発生した富士市でした。6人が感染した工場では…。
静岡県の担当者(29日):「この工場の中では、機械の音が大きくて、他の人と会話をするのがなかなか難しくて、マスクを外して近距離で話す機会があったということを聞いている」
また、読書会は、富士市内の施設で2時間程度開かれ、朗読をしたり、マスクを外して水分を取ったりしていたといいます。これまでに参加者約20人のうち、13人が感染しています。
Q 13人の陽性で、だいぶ陽性率が高いが?
静岡県の担当者(29日):「そうですね。事業所に行っていた人と読書会に行っていた人が、ひとり重複している」
読書会の参加者のうち1人が、5人が感染した富士市内の事業所の会議にも出席していました。この事業所では10人程度が集まり、昼食を挟んで数時間にわたり会議を開いていたということです。
静岡県「伊豆地方で急増」 伊東市の累積感染者は浜松市、静岡市に次ぐ77人
一方、伊東市で発生したスナックのクラスターの感染者は、これまでに従業員と客あわせて7人に上っています。伊東市では29日だけでこのクラスターを含め20人の感染が判明しています。
静岡県の担当者(29日):「伊東市を中心に、かなり伊豆地方で感染者が急に増えていることには懸念している。県東部と中部では病床の使用率が5割を超えていて、西部に比べるとやはり厳しい状況になっている」
伊東市の累積感染者は、30日までで77人。これは、浜松市、静岡市に次ぐ県内で3番目の多さです。
伊東市内でスナックを営むオーナーは…。
伊東市のスナックオーナー(感染者が出た店ではない):「いつか(コロナに)かかるかという心配がすごい。感染したのはしょうがないが、感染したところの公表をしてもらいたい。そうすると注意も色々とできる」
伊東市長は「非常事態だ」
伊東市の小野達也市長も30日、「非常事態だ」として危機感を露にしました。
伊東市 小野達也市長:「(経済的にも)大きなダメージを負うが、ここは感染拡大の防止、商売をしている方をどうやって支援していくか、しっかり考えながら、一時でも早くという気持ちで、皆さんの不安な気持ちを解消していきたい」
感染者を増やしている要因は、新たなクラスターだけではありません。既存のクラスターも規模を拡大させています。 静岡市ではこの週末、静岡済生会病院のクラスターが44人に、接待を伴う店のクラスターが10人に、 デイサービス施設のクラスターが26人に、学校やアルバイト先が同じ集団のクラスターが56人に、それぞれ拡大しました。
静岡県「4つの「か」に注意を」
静岡県疾病対策課の後藤課長は「4つの『か』」に注意してほしいと呼びかけています。
静岡県疾病対策課 後藤幹生課長(28日):「会食、家族、会社、会合と、4つの『か』で始まる場面で注意をしていただかないと、感染が伝わる可能性があると、濃厚接触者の範囲を見ていると感じる。なので、4つの場面で話すときは必ずマスクの装着をお願いしたい」
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