どうして? 暑すぎて『海離れ』…コロナ禍前の3分の2に 海の家「メニューを制限」 静岡・牧之原市

 暑い日が続く静岡県。夏ならではのレジャーの様子はどうなっているのでしょうか?

画像1: どうして? 暑すぎて『海離れ』…コロナ禍前の3分の2に 海の家「メニューを制限」 静岡・牧之原市

栗田麻理アナウンサー(3日):「牧之原市にある静波海水浴場です。手元の気温計では37℃を表示していて、立っているだけで汗が噴き出てくるくらい暑いです」

 牧之原市の静波海水浴場。この日も県内外から海水浴客が訪れました。海水浴客の中には暑さ対策としてビーチパラソルを立てる人も…。

磐田市民 70代
Q.パラソルあるとないのは違う?
A.「違う。パラソルがないと座っていられない、熱中症になりそう」

 海用のテントが3つ立っています。

栗田アナ:「すみません、お話聞いてもいいですか? こちらテントですかね?」

画像: 海用テントも

海用テントも

埼玉県民 50代「キャンプ用じゃなくて、海用。ちゃんと紫外線カットされて、UVカット、網にもなっていて風通しもいいし、この中で着替えられるので使っている」

 海水浴客はテントを張ったり、海の家で休憩するなど、日陰で休むことによって熱中症対策をしていました。

ライフセーバーアナウンス
「正午現在の気温水温をお知らせします。気温35℃ 水温30℃。楽しい一日をお過ごしください」

 ライフセーバーも熱中症になる人がいないか監視しています。

画像2: どうして? 暑すぎて『海離れ』…コロナ禍前の3分の2に 海の家「メニューを制限」 静岡・牧之原市

東海大学静岡キャンパス ライフセービングクラブ 富山直樹さん:「(海水浴客)それぞれの顔色、表情、疲れていないか、倦怠感がないか確認したり、水を持っているか、日陰で休憩できているか確認して、パトロールしている。アルコールを飲んでいる人は汗も多くかくので、脱水症状に人も多い、声かけを行ってしっかりとドリンクであったり、水を飲んでもらうようにしている」

異変…コロナ禍前の3分の2に減少

 静波海水浴場は海開きとなって5日で3週間。実は今、連日の暑さで“異変”が起きているといいます。

画像1: 異変…コロナ禍前の3分の2に減少

海の家かもめ 大井一矢さん:「コロナも5類に移行したので、お客さんが昔のように出てきてくれることを期待していたが、少し出が悪い。ここのところ気温が高くて」

Q.気温が高すぎるのは海水浴客にとって厳しい?
A.「熱中症を注意している人が多いと思う」

画像2: 異変…コロナ禍前の3分の2に減少

 暑すぎると海へ行きたくなくなるという心理が働くようで、こんな声も…。

藤枝市 高校3年生:「誘われた時に連日猛暑なので、(海へ行くか)ちょっと迷った。来てみたら気持ちがいい」

 集客回復を期待していた海の家ではこんな影響も…。

海の家かもめ 大井一矢さん
「もっとお客さんがいっぱい来てくれれば、色々メニューを増やしたかったんですけど、どうしても制限せざるを得ない状態になって、諦めたメニューもある。うな丼とか骨付きのチキンとか色々考えていた。仕入れてもはけないと損をしてしまう」

画像3: 異変…コロナ禍前の3分の2に減少

 海水浴場を管理する牧之原市によると、コロナ禍前の平日は1日で600人ぐらいの海水浴客が訪れていましたが、今年は平均400人ほどにとどまっているといいます。

 暑さによる客の減少。これに追い打ちをかけるように今、海の家が頭を悩ませているのが…。

海の家かもめ 大井一矢さん:「今から巻き返しと思っているが、台風6号が接近していて中々思うようにはいかない」

 西日本に近づいて来ている台風6号。本格的な夏休みシーズンが控えている中で、不安な日々が続きそうです。