感染すると重症化の恐れ…高齢者施設の感染防止対策 プライベートで会った人も記録、万一に備える 静岡市
浜松市東区では2つの高齢者施設でクラスターが判明しました。高齢者は感染すると重症化する恐れもあることから、他の施設も警戒を強めています。
須藤誠人アナウンサー:「県内の高齢者施設で今月はじめて発生しました。静岡市清水区にあるこちらの高齢者施設では、どんな対策が行われているのでしょうか。
静岡市清水区の特別養護老人ホーム「蜂ケ谷園」。施設での介護に加えて、デイサービスや居宅介護支援も行っています。入居者は100人以上、毎日約40人の職員が勤務しています。 受付には「面会禁止」の張り紙。外から施設内に新型コロナが入ってくるのを防ぎます。
特別養護老人ホーム蜂ケ谷園 植原信秀施設長:「長期にご利用されている方々に、ウイルス性のものを持ち込む者は我々職員でしかいない。プライベートでどこに出掛けた、誰と会ったというのは、常にペーパーに落とす。ペーパーに落とすことで、自分がどういう職種で働いているのか再確認、感染したら誰にもうつさない予防のためにも活用している」
もし感染者が出ても、拡大させないようこの施設では職員に行動履歴の報告を義務付けています。紙での提出にはメリットがあるといいます。
特別養護老人ホーム蜂ケ谷園 植原信秀施設長:「紙に起こすことによって、万が一発症した場合は、迅速に保健所や各行政機関に行動履歴を報告、その後の対策というところに進めると思っています」
他にも、職員は出勤したら2回検温し、更衣室は密集を避けるため1人で使用しています。入所者と職員の日常の動線を分けるなど対策を徹底しています。 職員たちでにぎわっていた食堂は、ここ半年、使っていないということです。
特別養護老人ホーム蜂ケ谷園 植原信秀施設長:「感染弱者の方とかかわるということは、プライベートでも非常に制約は多いと思います。そういったところで職員に対する負担を軽減していってあげたいと感じている。非常事態宣言後、私自身も含めて、気のゆるみがどうしてもでてきたのかなと。今から再度感染の防止の再確認などを徹底。また、感染後迅速に被害の拡大を防ぐ方法も再度構築しなければならないと考えています」