3.11から10年…あの日の静岡 4日後には県内でも震度6強の地震が…
「揺れてる揺れてる、揺れてますね今…」
あの日、静岡県内も各地で混乱に見舞われました。
JR静岡駅(午後3時5分):「現在、新幹線在来線とも列車の運転を見合わせております」
静岡県内で最も大きな揺れがあったのは、御殿場市の震度5弱。県東部では建物が崩れる被害も―
富士市 「折れた工場の煙突が隣の建物に倒れこんでいます」
JR静岡駅 「午後10時を回った静岡駅です。まだ在来線の運転の見込みは立っていません。ご覧のように多くの人が静岡駅改札前にいます」
交通機関もストップ。駅には帰宅困難者があふれました。その4日後、再び静岡県を大きな揺れが襲います。
3月15日 富士宮市で震度6強
西富士宮駅前 宮川淳記者:「こちらは西富士宮駅の駅前ですが、建物の壁が崩落し、道路をふさいでしまっています」
3月15日午後10時半ごろ、富士宮市で震度6強を観測。けが人も多数発生しました。住宅を離れて避難所で一夜を明かす人たちも。
石田和外アナウンサー:「入ってすぐ左側、壁に完全に亀裂が入ってしまっています」 住民:「ここら辺、パーッと大きな亀裂が入ってしまったんですけど、全部、亀裂が入ってしまっているので、崩れちゃうんじゃないか心配です」
塀が崩れるなどの建物被害が各地で確認されました。中には落石が直撃した住宅も。
住民:「こんなのは初めて、80年生きてきて」
田中佑弥記者:「富士宮市にある小学校の図書館では棚から床に本が散乱しています。そして天井から蛍光灯が床に落ちてしまっています」
浜岡原発は停止
浜岡原発は停止
そして―
菅直人総理(当時):「停止中の3号機のみならず、運転中のものも含めてすべての原子炉の運転を停止すべきと判断をいたしました」
津波被害を受けた福島第一原発事故を踏まえて、当時の菅直人総理が、御前崎市にある浜岡原発の全面停止を中部電力に要請。この年の5月14日、浜岡原発は全面停止しました。
中部電力は地震・津波対策を行い、原子力規制委員会の新規制基準への適合審査を要請していますが、再稼働のめどは立っていません。