4000万円だまし取った容疑で詐欺グループリーダーの組員を再逮捕 「かけ子」が一部着服か 静岡県警

 特殊詐欺グループから抜けようとした男性を脅し、殴ってけがをさせたなどとして逮捕されていた暴力団組員の男が、神奈川県相模原市の特殊詐欺事件に関わっていたとして再逮捕されました。

画像: イメージ

イメージ

 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、指定暴力団住吉会系組員の34歳のボリビア人の男です。警察によりますと、男は去年2月下旬、すでに逮捕されている男らと共謀し、神奈川県相模原市の80代の男性から現金4000万円をだまし取った疑いが持たれています。

 ボリビア人の男は去年3月に3人と共謀し、特殊詐欺グループから抜けようとしていたかけ子の20代男性に「1300万円稼ぐまでかけ子をやれ」などと脅し、顔を殴るなどしてけがをさせた疑いで逮捕されていました。脅された男性はこの特殊詐欺事件のかけ子役で、だまし取った金のいくらかを着服。詐欺グループのリーダーのボリビア人の男が着服に気付き、男性を脅したとみられています。

 警察はボリビア人の男が容疑を認めているかどうか明らかにしていません。

 この特殊詐欺事件では、ボリビア人の男を含め4人が逮捕されていて、警察はだまし取られた現金が指定暴力団住吉会に流れていた可能性もあると見て詳しく調べています。