放火殺人事件から1週間…犯行時間帯に合わせ聞き込み 顔見知りの可能性高いとみて捜査 静岡・掛川市
犯行時間帯に合わせ情報提供求める
各務実来記者:「現在(午前)8時前です。事件のあった現場前の道路では、警察が一台一台車をとめ、当時の様子やドライブレコーダーの有無など聞き取りを行っています」
警察官:「当日ってここ通られました? その時に気づいたことっていうか、変な車がいたとか?」
けさ、現場となった掛川市下西郷の集合住宅付近では、警察が事件があったとされる時間帯に合わせて、通行する車両などに情報提供を求めていました。
焼死した男性に複数の刺し傷
12日朝、5階建て集合住宅の一室が全焼し、この部屋に1人で暮らす31歳の男性が遺体で見つかりました。男性の死因は焼死でしたが、背中など上半身に複数の刺し傷があり、何者かに刺された後、火をつけられて殺害されたとみられています。
捜査関係者によりますと、部屋や遺体の燃え方などから油性の燃料が使われたとみられることが新たに分りました。また事件が早朝に部屋の中で起きたとみられることなどから、警察は顔見知りによる犯行の可能性が高いとみて捜査しています。
火事の後、男性と同じ棟の下の階に暮らす母親が不審な男を見たと話していて、別の棟の住民が火事の直前、男の怒鳴り声を聞いていることが分っています。
近所に広がる不安
各務記者:「あたりは閑静な住宅街で 犬を散歩する人の姿も見られます。現場周辺には防犯カメラがあり、警察は防犯カメラを解析するなどして容疑者の特定を急いでいます」
発生から1週間。まだ容疑者は逮捕されておらず、周辺には不安が広がっています。
近所の住民:「(不審な人物に)入られるといけないもんですから、戸締まりは皆さんにちゃんとしてもらいたいと言ってはあります」
近所の住民:「やっぱ子どもの通学路にもなっているし、子どもの父兄というのは毎日心配じゃないかな。とにかく早く犯人が捕まってくれればいいかなと思うばかりで」
警察はフリーダイヤルを設置し、事件に関する情報を幅広く求めています。