自民・若林洋平参院議員 旧統一教会の関連団体のイベントに出席しあいさつ 「知らなかった。うかつだった…」
「いゃあ、ビックリというか、自分では何も関わりはないと思っていたので、ちょっとショック、びっくりといいましょうか」
こう話すのは、7月の参議院選挙で初当選を果たした自民党の若林洋平参院議員。
安倍元総理の銃撃事件をめぐり注目が集まっている世界平和統一家庭連合、旧統一教会と政治家とのかかわりが次々と明らかになっています。静岡県内の政治家と旧統一教会とのつながりが次々に明るみに出る中、新たにこの人も、過去に関りを持っていたことが静岡朝日テレビの取材で明らかになりました。
若林洋平参院議員(フェイスブックより)
「家庭ビジョンセミナーにおいては国難の時だからこそ、家族の重要性、また地域の結びつきの大切さをお話しさせていただきました」
当時、候補予定者だった若林参院議員が今年3月、旧統一教会の関連団体が開くイベントに出席していたことが明らかになりました。イベントは家庭教育などをテーマとする「家庭ビジョンセミナー」というもので、3月19日に浜松市で開かれました。若林参院議員によると、飯田末夫県議会議員らから事務所に出席依頼があり、その日のイベントに参加したといいます。会場には40人ほどが集っていたといい、あいさつをしてその場を退出したといいます。
自民党 若林洋平参院議員
「当然、資料を見させてもらって、ポイントみたら、家族を大事にしているのだな思ったから、そういう話をすればいいのかなと思って話をしただけ。意識していれば、それが分かってたら、私も多分、先輩のお願いでもそれいけませんって言ったと思うんですけど、普通に選挙運動というか後援会活動だと思ってたので、それこそ1件でも多く、1社でも多くということだったと思うので」
では、旧統一教会の関連団体のイベントということを知らなかったのでしょうか…。
Q.今結構取りざたされている旧統一教会のイベントということになるかと思うが
認識はあった?
若林議員:「全然なかったので、今言われて初めて。なんか、とりあえず呼ばれて。選挙前だからあいさつしなよって言われて、正直言うと、まったく意識はなかったんですけど、今言われて」
Q.今回この電話で初めて気付いた?
A.「びっくりした。すみません」
「宗教という感じがなかった」
旧統一教会が関連する団体のイベントだとは気づかなかったといいます。ただ若林参院議員がフェイスブックに載せた写真を見ると、そこにははっきりと共催「世界平和連合」と書かれていて、旧統一教会の関連団体が関わっていることが分かります。
自民党 若林洋平参院議員
「確かに言われてみれば、それがそうなのかって言われると、なるほどとは思うが、確かに出たことは事実だし、いやぁ、名前が分かんないよね、正直言うと。それが分かってたら私は出てない。全然そういう雰囲気なかったですよね。普通に明るい感じで宗教って感じが一切なかった」
この発言の2週間ほど前、参院選に初当選した若林参院議員は初登院の時にこんなことを話していました。
Q.旧統一教会とのつながりが問題になっていたが、若林参院議員は?
若林参院議員(3日):「基本的に反社会的組織もそうだが、国民の皆さん、地域の皆さん、そういう方が困られている団体と政治家が接するというのは、やっぱりしっかりと考えていかないといけない。逆に言うと、そういうこともしっかりと日頃から注意しながらやっていかないといけない」
Q.接点は特にない?
A.「特にないです」
「金銭の授受はない」
では、金銭の授受はあったのでしょうか。
自民党 若林洋平参院議員(12日)
Q.家庭ビジョンセミナーであいさつをしたということだが、これによって何か金銭のやり取りというのはあった?
A.「そんなもんは一切無いですよ」
Q.お礼のお金をもらったりとかっていうことは?
A.「ないないないない。というか、その場に行ってあいさつしてくれと言われて、よく分かってなかった。自分では何も関わりはないと思っていたので、ちょっとショック」
Q.いわゆる霊感商法だとか、家庭が崩壊していくような被害があるというようなことを。
A.「そんなの絶対許せないでしょ。だって。分かっていたら絶対やらない。だから本当に複雑。腹立たしい…。うかつと言えばうかつだったが…」