浜松市の行政区再編 中間報告会で天竜区の抱える課題を議論
2023年の条例制定を目指している浜松市の行政区再編に関して、協議内容の中間報告会が天竜区役所で行われました。
浜松市では、行政コスト削減や少子高齢化などの地域の問題に柔軟に対応するため、今ある7つの区を2つから4つに減らす議論が続けられています。特に天竜区では、高齢化や過疎化が急速に進み「他の区と複合しても課題が解決しない」「かつて5つの市町村に分かれていた地域特性にも配慮が必要」といった観点から単独区として存続することが決定しています。
午後、自治会を対象に行われた中間報告会では、住民からは「区再編により天竜区が抱える課題がどう変化するかなど、メリットとデメリットがわかりにくい」などの意見が述べられました。
これに対し市は「課題はすぐには解決しないが、職員の正規化など協働センターの機能を強化することで課題に取り組んで行きたい」としました。
また天竜区の担当副市長の設置に関しては、「権限や区長の役割など合わせて協議していきたい」としています。今後は市民からの意見聴取などを経て、来年5月には区割り案を決定していく方針ということです。