ワクチン未接種者の中等症、重症化リスクは接種者の4~5倍 8月に入り死者増加 県担当者はワクチン接種を呼び掛け 静岡県

 8月28日時点で県内の新型コロナウイルス感染者の累計が延べ41万人1539人にのぼり、県民のおよそ9人に1人が感染した計算になります。

画像: ワクチン未接種者の中等症、重症化リスクは接種者の4~5倍 8月に入り死者増加 県担当者はワクチン接種を呼び掛け 静岡県

7-8月の死者が第6波の3カ月間を上回る

さらに…。

静岡県 後藤幹生参事(26日)
「7月1日以降の8週間56日間、25日までの8週間で190人の死亡の公表があった。これは第6波1月から3月までの3カ月間の人数を上回った。3カ月分を8週間で上回っている状況。特に8月に入ってからが多い」

 静岡県は、8月に入ってから死亡者数が増えていることを明らかにしました。こうした中、重症化を防ぐために有効とされているのが「ワクチン」です。

画像: 7-8月の死者が第6波の3カ月間を上回る

後藤参事(26日)
「ワクチン未接種者は接種者よりも4~5倍、中等症、重症のリスクが高いと言われています。ワクチン接種3回目の状況、夏休み中を利用していただいて、10代、12歳から19歳、10代の方々の3回接種が1週間で1ポイント以上増加しており、18、19、20歳代も50%、3回目接種率は超えてきているが、10代、12歳から17歳は、39.8%・40%まで、もうちょっとというところまで来ている。ただ各年代で2回接種が終わった人が、3回接種・初回接種終わった方が追加接種を行っている割合は、年配の方が9割以上あるが、そうじゃない方はまだ低いという状況がわかると思う。せっかく2回打ったので、ぜひ3回目接種をお願いしたい」

静岡市はワクチン接種ミス8件…他人に使った注射針の誤使用も

画像: 静岡市はワクチン接種ミス8件…他人に使った注射針の誤使用も

 積極的なワクチン接種が呼びかけられている中、静岡市は、先月29日からのおよそ1カ月間に個別接種や集団接種で8件のミスの報告があったことを発表しました。

 今年4月、市内の医療機関で新型コロナのワクチンを接種した際、1人に対して、他の人に使った注射針を誤って使用。接種後に担当者が気づき、その日のうちに血液検査を行い、さらに3カ月後にも再検査をしたところ、健康状態に異常はなかったということです。この医療機関では、使用前と使用済みの注射針を別々のトレーに分けていましたが、同じ色のトレーのため間違えてしまったということです。この他にも、本来ファイザー社製のワクチンを打つ年齢の人に、モデルナ社製ワクチンを接種したケースや、決められた接種間隔より短い接種や、薬剤が入っていない状態で接種をするなどのミスが報告されました。

 静岡市の担当者は「注意深く確認作業をして、安心して接種できる環境づくりに努めてまいります」と話しています。いずれも現時点で健康被害は確認されていないとのことです。