コロナ病床と一般病床を同じフロアに 静岡済生会病院会見

きのう行われた静岡済生会総合病院の記者会見。衝撃な言葉が相次ぎました。

画像: 静岡済生会総合病院

静岡済生会総合病院

● 病院長
「集団発生がみられた病棟は当院で新型コロナ感染者を入院させる病棟である」
「死亡例が出たという話だが、当院の入院中の患者。コロナ関連の死亡となる」

クラスターが発生した院内の実態が明らかになってきました。
静岡済生会総合病院では、新型コロナの患者を受け入れていました。

そして、同じフロアの病棟を「コロナ病床」と「一般病床」に分けていました。
このフロアで、コロナ病床担当の看護師1人が感染、
一般病床では、看護師5人、入院患者10人、そして事務員1人が感染しました。
「コロナ病床」と「一般病床」は厳格にゾーンを分離し、
担当する看護師も2チームに分けていたということですが…。

● 病院長
「現状1フロアすべてをコロナ陽性者用に空けると、本来担っている医療が病床不足で担えないという面がある」
「今回本当にコロナ感染者を受け入れているがために発生したのか、それとは関係がないかについても現状わかりません」

病院側は、ウイルスがコロナ病床から広がったのか、
外部から持ち込まれたのかは不明としたうえで、
一般病床の入院患者については、「院内感染」が起きたとの見解を示しました。
そして、その一般の入院患者10人のうち1人が死亡しました。

● 病院長
「直接死因は現病という認識。一歩踏み込んでお話すれば、(コロナが)死期を早めることに繋がったかについては正確に言えない」

さらに、きょう病院では、新たに4人の感染が判明し、
クラスターの感染者数は21人にまで拡大しました。

静岡済生会総合病院は、ベッド数580床を誇る静岡市の基幹病院。
今後は一般の外来診療は継続するものの、
救急患者の受け入れは一部を制限せざるを得ないということです。