熱海土石流災害の行政対応の再検証について「慎重に検討する」と答弁するに止まる~川勝知事・静岡県議会で
熱海土石流災害の行政対応について静岡県の川勝知事は、24日の県議会で再検証するかどうかについて問われ「慎重に検討する」と答弁するに止まりました。
おととし7月の熱海土石流災害をめぐる行政対応について、県議会特別委員会は「県の第三者委員会の検証は十分ではなく再検証するべき」とする報告書をまとめています。
おととし7月の熱海土石流災害をめぐる行政対応について、県議会特別委員会は「県の第三者委員会の検証は十分ではなく再検証するべき」とする報告書をまとめています。
24日の県議会ではこのことについて論戦が交わされました。
藤曲敬宏県議・自民改革会議:
「特別委員会として再検証が必要であると方向で総意を示したことは(第三者委に)検証を依頼した責任ある立場として知事は真摯に受け止めるべき。今後再検証についてどのようにお考えなのか」
川勝知事:
「今後の再検証についてでありますが、特別委員会の報告書が提出されましたら、まずはこれを精読いたしたい考えております。昨年12月に審理が開始された逢初川土石流災害に関わる損害賠償請求訴訟との関係等を整理するなど、慎重に対応を検討する必要があると考えている」
こう述べるに止まった川勝知事に対し藤曲県議が釘を刺しました。
藤曲県議:
「再検証については明確な回答はいただけませんでした。このまま終了するようなことがあれば裁判対策の保身のための報告書と取られても仕方がない。トップの姿勢が問われています。(そうだ)県の組織文化を変えられるのか。今後の知事の決断をしっかりと見極めたいと思います(そうだ)」