参院静岡選挙区は過去2番目に多い8人が立候補 静岡大学の井柳教授に聞く「選挙の争点は?」

 今回の参議院選挙の争点は何なのか? 政治学が専門で、静岡県内の選挙にも詳しい、静岡大学の井柳教授に聞きました。

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参院静岡選挙区は過去2番目に多い8人が立候補 静岡大学の井柳教授に聞く「選挙の争点は?」

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静岡大学 井柳美紀教授:「物価高に対する対策が1つの争点になる一方で、分かりにくさが少し伴う争点かなと思う。ざっくり言うなら、自民党側は価格抑制に関わる対策が大きく、野党の中には消費減税を何らかの形で提案しているところが多いという構図はあるが、細かな論点が色々あるので、賛成・反対という分かりやすい争点になっていないため、関心はあるがこれだけで選挙を決めるのは難しい」

 「他にも安全保障、防衛力の強化やその財源問題やあるいは憲法改正なども、2/3の改憲勢力が揃えば、今後 国会発議が行われる可能性も高いので、テーマの1つになるかと思う」

 「静岡県内に目を向けるなら、リニアや原発を取り巻く環境も新しい段階に入ってきていて、例えば エネルギー不足を背景に、今 国内的にも原発再稼働という声があるので、浜岡原発をどうするのかとか、候補者の見解を聞いてみたい」

8人が立候補したが「政党の選択肢は限られている」

 過去2番目に多い8人が立候補したことについては…。

静岡大学 井柳美紀教授
「8人いるので選択肢が多いかなと思うと、必ずしもそうではない。政党の選択肢は多くないのが現状。今回立候補している候補者の所属を見ると、自民党・共産党・NHK党・諸派・無所属、
このいずれかなので、国政における政党の勢力図とちょっと違っている。政党の選択肢という点では限られていると言える」

 では、私たち有権者は、どんなことを重視すればいいのでしょうか?

静岡大学 井柳美紀教授
「自分の関心に沿って候補者を見ていくこともあってもいいのではないか。争点は色々ある。今回 物価高が注目されていて重要な争点ではあるが、他にも重要な争点があるので、自分なりの争点を見つけることも必要」