盛り土を緊急点検…対象は「山間部にある15メートル超」 熱海市の土石流災害で静岡県

 静岡県熱海市伊豆山の土石流は、14日で発生から12日目です。熱海市は、13日に死亡が確認された1人の身元が判明したと発表しました。

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斉藤慎一朗記者:「熱海市内にはけさから雨が降ったりやんだりの状態が続いている。現場には大量の土砂が残っているところもあり、消防隊員は土に足を取られながら捜索を続けている」

 土石流の発生から12日目となるきょう14日は、朝から断続的に強い雨が降ったりやんだりを繰り返し、足元が悪い中で捜索が行われました。

 静岡地方気象台によりますと、不安定な天気はあすまで続く予想で、ぬかるんだ土砂に捜索は難航しそうです。

 熱海市は13日に死亡が確認された男性の身元について、石田明さん(69)と発表しました。この土石流で11人の死亡が確認されていて、いまだ16人が行方不明となっています。

 また、現時点で523人が避難生活を送っていて、静岡県はこれまでに県営住宅など113戸を確保しています。あす15日からは、熱海市役所に住宅確保に関する相談窓口が設置され、県と熱海市の職員が対応にあたります。

 一方、県は被害を甚大化したとされる盛り土について、緊急点検を実施すると発表しました。対象は、県内にある盛り土のうち、法令に違反した行為を県が指導している箇所や、「山間部にあり、15メートルを超えている」箇所で、あすから30日まで行われます。