【豪雨】9カ月前にも決壊した静岡・磐田市の敷地川 県「6月中に応急措置」…金属製の板を打ち込み前回より強固に
台風2号の影響による大雨で決壊した静岡県磐田市の敷地川を巡り、県は「6月中に応急措置を終わらせたい」としました。
磐田市の豊岡地区を流れる敷地川は、2日の大雨の影響で決壊し、周囲の住宅などに甚大な洪水被害をもたらしました。敷地川を巡っては、去年9月に発生した台風15号による大雨でも一度決壊していて、県によると、今回も同じ場所でおよそ50メートルに渡り決壊したということです。
その敷地川に6日、川勝平太知事や県の河川担当者ら訪れ、6月末までに応急対策を完了される意向を示しました。応急対策は3日の午後から始まっていて、これまでに大型土嚢をおよそ755個設置。県によると、台風15号の被害時と同程度の数だということですが、1つ当たりの重さを100キロ程度重くしているということです。また、大型土嚢だけでは雨量次第で再び決壊が懸念されることから、堤防の内側と外側に1本ずつ鋼矢板と呼ばれる金属製の板を地面に打ち込む方針を明らかにしました。
県の担当者は、台風15号時の応急対策で、今回の措置を行わなかった理由として「発災が9月ということで、まだ台風被害の懸念があった中、いち早く堤防を作る必要があった。スピード感を持った対応を行う必要があった」などとしています。
県は応急措置の材料調達や地域の住民への説明を速やかに行い、鋼矢板工事を含む応急措置にあたるとしています。