「緊急事態宣言解除を急ぐ状況ではないが、一気にステージ2(完全解除)まで下げたい…」 静岡・川勝知事が定例会見で言及
「宣言解除は急ぐ状況ではない…」
静岡県
川勝平太知事:「緊急事態宣言の解除については国が新しい考えを示した。それによると病床使用率とか、重症者数の傾向など医療のひっ迫状況を重視した8つの指標を総合的に検討するということになっている。現時点で本県はこれら8つ指標、いずれについても緊急事態宣言を解除できるところまで改善されているのが現実だが、しかし現在の病床使用率は県内の医療機関の協力いただいて、それによって700床以上が確保できたということの上での数字。
感染力が極めて強いデルタ株を考えるとリバウンドなど予断を許さない状況にある。そのため本県と致しましては緊急事態宣言の解除は急ぐ状況ではないと考える」
「一気にステージ2へ…」
「解除を急ぐ状況ではない」と慎重な姿勢を示した川勝知事。一方で知事は、緊急事態宣言の基準となるステージ4の指標を今月末までに一気にステージ2に下げたいとの考えを示しました。
緊急事態宣言を解除する場合、宣言を完全に解除するのか、それとも「まん延防止等重点措置」に移行するのか、知事はどちらが望ましいと考えているのでしょうか。
川勝知事:「我々はなるべく時短とか営業の自粛は避けたい。なんとか緊急事態宣言で一気に解決までもっていきたいのが大方針。巷には下りまんぼうというか、緊急事態から下っていくと下りまんぼうという。くだりまんぼうは一気に下って平地にまで行ってしまって一気に下ってしまいたいと。一気にステージ2に行ってしまおうと」
「10月1日どうするか…」
Q 現状で考えるとまだ解除は早いが、できるなら(完全解除を)目指したい?
川勝知事:「誠に歯切れが悪くて申し訳ありません。緊急宣言の次はまん防ではないかと、誰もそう考えますね。緊急事態からまん防ステージ3にもっていって、そしてまた皆さんに不自由をかけるかというと。
10月1日について明確にすることができないのはそれまでに専門家の先生方の意見も聞いて、そうしたなかで10月1日どうするかということになる」
難しい酒類提供の再開判断
仮に完全解除できずに「まん延防止等重点措置」に移行した場合、焦点となるのは緊急事態宣言では停止されていた飲食店での酒類の提供を再開するかどうかです。再開を認めるかどうかは、都道府県の知事の判断に委ねられます。先週から「まん延防止」に移行した宮城県と岡山県では知事の判断が分かれました。
宮城県では第三者認証を受けた飲食店で酒類提供が解禁され、一方岡山県では「まん延防止」に指定された自治体で提供停止が続けられました。
Q もし緊急事態宣言からまん延防止になった場合、知事判断での酒類提供の再開は?
川勝知事:「これは難しい質問。まん延防止も酒については様々な制限を設けている。目下のところは仮定で言わないというところで勘弁していただきたい。つまり緊急事態宣言からまん延防止に順次下げていく考えではないというのが、目下危機管理部の方の方針なんです。一気にステージ2まで持っていけるはずだと、これは県民に対するすごい信頼関係ですね。とりあえずこのままいって次はまん延防止ですねといったそういう甘っちょろい考えを危機管理部は持っていないという風にご理解いただきたい」