「写真で孫を」コロナ禍で家族カレンダー人気 貯金箱一体型で旅行準備
「来年のカレンダーの売れ筋の一つが、こちらの写真プリント店にあるんです。このように自分や家族の写真をプリントしたカレンダーの注文が今、増えているということなんです」
カメラの販売や写真プリントなどのサービスを展開するカメラのキタムラ。こちらで今、特に人気なのが自分で撮った写真で作るオリジナルのカレンダーです。
カメラのキタムラ石田店 工藤和也店長:
「冊数ベースでだいたい1.5倍くらい冊数が出ている」
家族の思い出の写真などを使ったカレンダーが大きく売り上げを伸ばしています。その背景には、コロナの影響が。
カメラのキタムラ石田店 工藤和也店長:
「自宅で飾る用にと、あとなかなか帰省ができない状況なのでお父様お母様用に、帰省の際にお土産として持っていく、1年の成長記録としてお父様お母様に見せたいということで2冊3冊ということで作るお客様が多いようです」
コロナ禍でなかなか会わせられない孫の「成長記録」。
それをカレンダーにしておじいちゃん、おばあちゃんに見せたいという人が増えているのです。
カメラのキタムラ石田店 工藤和也店長:
「去年は皆さん、お出掛けする機会も少なかったというのもあり、やはり自宅で写真を撮る機会はあっても、なかなか出かけて外で撮る機会は少なかった」
徐々に感染状況が落ち着き、写真を撮る機会が増えたことも影響しているとみています。
2児の母親(30代):
「夫の母親の実家が新潟で、なかなか孫の顔を見せてあげられないので、こういうのもあったら送ってあげたらいいなと思う」
2児の父親(30代):
「去年おととし、実家に帰れていないので、うちもちょうど七五三の写真を撮ったので、こういう形で七五三の写真をカレンダーにして載せればすごく喜ぶかと思う」
さらに、完成までのスピードも人気の理由のひとつ。注文から何分でカレンダーを受け取れるかというと‥。
店長:
「お待たせいたしました…。お仕上がり、こちらになります」
アナウンサー:
「すごい、できました。本当に30分でできました。先程私が選んだ写真がカレンダーになりましたね。うれしい」
わずか30分でできるオリジナルカレンダー。コロナ禍で会えなかった時間を埋めるアイテムとして注目されています。
生活雑貨などが数多く揃う東急ハンズ。こちらで例年人気のカレンダーが…。
東急ハンズ静岡店 渡辺紘子さん:
「こちらの『犬川柳』シリーズが人気となっています」
かわいい犬の写真と、思わずクスッとしてしまう川柳が毎週楽しめる「犬川柳」シリーズ。毎年1位2位を争う人気のカレンダーです。
さらに今年は、こんな声が。
東急ハンズ静岡店 渡辺紘子さん:
「旅行気分を味わえるようなカレンダーありませんかという問い合わせが多い」
「旅行」をテーマにしたカレンダーが大幅に売り上げを伸ばしているんです。中でも人気なのが..。
東急ハンズ静岡店 渡辺紘子さん:
「こちらの『貯金箱シリーズ』のカレンダーです。(Qカレンダーに箱のようなものがついている。よく見ると、バッグですね。かわいい!)」
「今年は旅行をテーマにしたカレンダーが人気なので こちら、旅行鞄の形になっています。(Qどのくらいの販売数?)こちらの貯金箱タイプだと去年に比べて2倍は売れていると思う」
「(Q何か書いてません?)そうですね、こちら毎日貯金する金額が書いてありますので、1年でこちらですと10万円。こちらのロンドンバスの形ですと14万円貯めることができます」
カレンダーに従って毎日貯金していくと、1年で10万円以上が貯まる、貯金箱一体型カレンダー。貯めたお金で旅行にも行けちゃうというわけです。
東急ハンズ静岡店 渡辺紘子さん:
「みなさん気軽に旅行にいけない時間が長かったので、旅行に思いをはせる、そういう気持ちが高まっているのかもしれない」
さらに、スケジュール帳にも変化が起きているといいます。
東急ハンズ静岡店 渡辺紘子さん:
「例年はキャラクターやイラストの手帳が人気ですが、今年はこういったシンプルなスケジュール帳が人気です。」
シンプルで余白の多いビジネス向けのスケジュール帳が今、人気とのこと。一体なぜなのでしょうか。
アナウンサー:
「女性がこういったシンプルなスケジュール帳と一緒に買っていくのが、スタンプやシールななんです」
スケジュール帳を思いのままにデコレーションしてみると…。
アナウンサー:
「こんなにカラフルなスケジュール帳になりました。もとがかなりシンプルなスケジュール帳だったので、それと比較すると本当に華やかになりました」
東急ハンズ静岡店 渡辺紘子さん:
「コロナでおうち時間ができたことが影響しているかもしれない。家でじっくり 毎日の出来事や健康あと食事、そういったことを記録して残しておきたいという方が増えているかもしれません」
「それをSNSにあげたりして、見た人が自分でもやってみたいということで、スケジュール帳を買う人が増えている」
自分好みに手作りしたい、SNSでみんなに見せたい、家族で思い出を共有したい。
来年のカレンダーや手帳には、長引くコロナ禍でも楽しみたい。そんな思いが込められていました。