828グラムの超低出生体重児で生まれた13歳…聖火見つめ「重いのもあるし、腕が落ちちゃう」 3カ月後には自らも 静岡市
石田和外アナウンサー:「まもなくオリンピックの聖火リレーがスタートします。こちらのお宅ではその瞬間を目を凝らして待っている少年がいます」
●午前9時すぎ 静岡・葵区
この春、中学2年になる静岡市の国分遼平君(13)。静岡市内のコースを走る聖火ランナーです。福島県でスタートした聖火リレーの様子を、自分の姿に重ね合わせるようにして見つめていました。
母・由佳さん:「見ててごらん。どうやって渡すか、ポーズを。高校生の男の子に渡すから」
828グラムの超低出生体重児で生まれ、周りに比べて成長が遅かった遼平君。様々な困難を乗り越えてきました。おととし、小学6年の時に聖火ランナーに応募し、クリスマスにランナー決定の知らせが届きました。あれから1年3カ月。自分がつなぐ聖火がようやく動き始めました。
国分遼平君(13歳・静岡市立東中学 新2年生):「重いのもあるし、腕が落ちてきちゃう。(腕を高くしておかないと)大変だよこれ」
母・由佳さん:「今まで実感が沸かなかったが、実際に走りだしている姿やトーチの受け渡しを見ていると、楽しみ半分緊張半分ドキドキ」
新型コロナの影響で大会が延期となり、聖火リレーも1年遅れのスタートに。遼平君の元には先月中旬、組織委員会から改めてランナー決定の通知が届いたということです。
母・由佳さん:「前より1時間早くなったね 走る時間がよかったね」
Q.待っている時間は?
国分遼平君:「長かった」
先月下旬には、静岡市で展示されていたトーチのレプリカを見に行ってモチベーションをあげたという遼平君。25日も本番に向けて、ペットボトルをトーチに見立ててのトレーニングです。聖火リレーが始まって高まる気持ちを抑えつつ、速くなりすぎないように、注意しながら走ります。
小学校6年間の思い出にと応募を決めた聖火リレー。中学2年で迎える本番は、お世話になった人たちに成長した姿を見せる晴れ舞台となります。
遼平君:「中学校の先生に感謝を込めて走りたい」
Q.どんな走りをしたい?
遼平君:「みんなに楽しく見てもらいたい」