静岡まつり2年ぶりの開催 メインイベント大御所花見行列は中止…感染症対策で規模は縮小 静岡市
静岡まつり実行委員会
「新しい生活様式の中で、静岡まつりが担う役割を考えた上で、徹底した感染対策を講じながら実施するという方向で、きょうは発表したい」
17日午後1時半、静岡市の静岡まつり実行委員会は、今年の静岡まつりを4月2日から4日の日程で開催すると発表しました。
静岡まつり実行委員会
「市民の中で根ざしている静岡まつりへの期待とか、『これが来ないと、春が来ない』ということが、非常に大きいと感じた」
静岡市の春を彩るイベント、静岡まつり。1957年に始まったこの祭りは、毎年桜の花が咲くころに行われ、多くの静岡市民に親しまれています。著名人が徳川家康役を務め、街を練り歩く「大御所花見行列」がメインイベントで、おととしは100万人が訪れました。
しかし、去年は新型コロナウイルスの影響で、祭りは中止となっていました。今年は、メインイベントである「大御所花見行列」を中止するなど縮小した形で実施するといいます。
静岡まつり実行委員会
「城の中で駿府大御所『花見の宴』として開催する。そして、夜桜乱舞は御幸町通りを使って約4000人くらいの踊りを披露していたが、今年は御幸町通りをやめて呉服町と七間町で行います」
また、駿府城公園の会場に入場する際に、検温や消毒をしたり、会場を一方通行にして密を作らないなどの対策を行うということです。
花見行列はありませんが、今年の大御所役は、静岡市出身の俳優・加藤涼さんと俳優・前川泰之さんが務めることも発表されました。
静岡まつり実行委員会
「一番心配しているのは、ここでもう大丈夫というあまりに強いメッセージを出すと、ワーッと来てしまうのが非常に心配なので、マイルドに、みんな落ち着いて、それでも祭りを楽しんでいただく。温かいイベントにしたい」
静岡市民は…
70代男性:「今の時点で開催するという方向は良いと思うが、そこでみなさんが盛り上がって、ついつい発散しちゃうと感染が広がってしまうのでは。ワクチンもまだ行き渡らないから、どうなのかな、というのが率直な意見」
男子高校生:「コロナ禍では少し怖い。オンラインで生中継などをしてもらえれば、来なくても楽しめるし、静岡をPRすることができるので、オンラインでやれば人は少しは減るのでは」
70代男性:「やった方がいい。飲み屋が活気づくから」
女子高校生:「気分転換で、どんよりした空気を上げるには良い。ワクチンも出てきているので、少し安心しているところもある」