倒木によるバス事故が発生 公園などで倒木から身を守る方法は? 静岡・富士市
粉々になったバスのフロントガラス。
バスの脇には全長10メートルほどの木が倒れています。
白鳥衛記者:
「事故が起きた現場です。現在倒れた木はありませんが、周辺はかなり木が生い茂っているのが分かります。また目の前の県道を見てみますと、かなり交通量が多いようです。」
富士市で17日、障害福祉サービス事業所「市立くすの木学園」の送迎バスが走行中に突然道路わきの木が倒れ、バスのフロントガラスに衝突しました。
この事故でバスを運転していた60代の男性と、乗っていた50代の女性補助員が腰を打ったり、割れたガラスで手を切ったりする軽いけがをしました。
市は事故後、すぐに倒れた木を回収したほか、近くに生えていた倒木の危険性のある他の木1本を伐採しました。
市によりますと、倒れたのは富士市中野にある富士総合運動公園の斜面に生えていたクヌギの木。
虫食いなどによって木の根元が腐り、風を受けて倒れたとみられるということです。
倒木をめぐっては、4月県外で死亡事故が起きています。
16日神奈川県相模原市のキャンプ場で、倒れた木がテントを直撃。
テント内で寝ていた夫婦2人が下敷きになり、20代の妻が死亡。
30代の夫も、ろっ骨を折る重傷を負いました。
倒れた木は太さおよそ70センチ、高さは18メートルほど。
この事故も木の根本が腐っていたことが倒木の原因とみられています。
事故が起きた富士市の現場は。
指定管理者:
「ここに立っていたクヌギの木なんですけど、それがこちらに倒れて、緑化壁に倒れて道路に倒れてしまった状況」
樹木調査
事故をうけ21日指定管理者らによる樹木調査が行われました。
指定管理者:
「倒れた場合、道路とか被害想定されることを倒木した場合考えながら、見ております。例えば看板等通路とかにかかって障害になっている場所とかを見ながら点検している」
公園ではこれまで月に1回の樹木調査を行ってきましたが、事故を受け20日から緊急の調査に入りました。
調査は道路沿いだけでなく、公園の中も行われました。
指定管理者:
「少し鈍い音がするので、中に水がそれなりに入っているということで、木は元気な証拠。逆に少し乾いたような音がすると、木の中の水分が少なくて、中が空洞になっている可能性がある」
目視で木を確認したあと、倒木の危険性があれば叩いて確認。
伐採の必要があれば木に番号を付け、地図に記入していきます。
では、普段公園などを利用する際はどんな点に気を付ければいいのでしょうか。
Q枯れている木の特徴は
指定管理者:
「葉っぱがやっぱないですし。見た感じかなりあそこらへんも傷んだりしていますので」
指定管理者によりますと木を叩いて判別することは難しいため、葉が無かったり、幹が傷んでる木に注意が必要だということです。