【新型コロナ】「警報レベルに達する恐れ」…街のクリニック「７月は６月の倍」　静岡市

　感染が拡大しつつある新型コロナウイルス。２１日に県が発表した感染状況では、１週間の定点医療機関あたりの感染者数が５月上旬頃から徐々に増加し、現在は１０．７７人と、前の週と比べて２．６５人増加し（前週８．１２人）１．３倍に。感染拡大注意報が発令されています。１日あたりの県全体の感染者は約１４００人と推計され、前の週の１．３３倍に。

クリニックでは…

　７月に入り、コロナに感染した疑いのある患者の受診が急増しているという静岡市駿河区にある、こちらのクリニック。

おさだ耳鼻咽喉科　臼倉洋子院長
「ちょっとくすぐったいけど、そのままいてくださいね、触りますよ、ごめんねちょっと力抜いていてね」

　こちらの女性は３日ほど前から喉の痛みや鼻水が出るなどの症状があったため、受診したといいます。

発熱外来を受診した２０代女性：「熱はないけどコロナの可能性はあるので一応検査した。去年一回かかっているのでもうならないかなと思ったが、急に症状が出てきて２回目もかかるのかと、最近自分のまわりもかかっている人がいるから、それで、もしかしたら感染しているかもと思う」

　抗原検査は検体を採取してから１５分ほどで結果がでます。こちらの女性は検査の結果、陰性でした。

　しかし、別の患者は…。

Ｑ．結果は？
Ａ．看護師「Ｔのところに線が入っているので、陽性」

　きょうは午前中に８人が、新型コロナの検査をし、５人が陽性という結果になりました。

おさだ耳鼻咽喉科　臼倉洋子院長：「実感としては、やはり増えている。６月の中盤から徐々に増えだし、７月に入って６月より倍増してきている」

「まだインフルや風邪と同じ考えにはなれない」

　今、感染しているコロナ患者は、症状が軽い人が多いといいます。しかし、院長は軽症ではあったとしても、油断はできないと、注意を呼び掛けています。

おさだ耳鼻咽喉科　臼倉洋子院長：「軽症でかかった自分が、その後、後遺症が出ない保証がないので、その時はたいしたことないと思っても、後からせきで苦しむとか嗅覚がずっと長く戻らない人もいるので、まだインフルエンザと風邪と同じ考えにはなれない」