静岡・熱海市で復興に向けた動き 罹災証明の申請受付開始 一般ボランティアの活動も
熱海市はきょうから罹災証明の申請受け付け
浦壁周平記者:「朝から強い日差しが照り付けているなか、自衛隊や消防などが手作業で行方不明者の捜索にあたっている」
捜索活動はきょうも1100人態勢で続きました。先ほど、きのう発見された遺体の身元が判明し、熱海市伊豆山の坂本玲子さんと発表されました。土石流による死者は19人。8人が行方不明となっています。
また熱海市の斉藤市長は捜索活動と生活の再建が急務として、来月17日に予定されていたパラリンピックの聖火リレーを取りやめることを発表しました。きょう大会組織委員会で承認されたということです。
一方、市役所ではきょうから家が全壊した人向けに、罹災証明の申請受付をはじめました。土石流の犠牲者の一人鈴木チヨセさん。一緒に暮らしていた長男も申請に訪れていました。
鈴木さんの長男:「全壊という評価になった。家は残っているがほかの家のがれきが入りこんでいる状態」
きょうから始まった申請受付は、事前の調査で全壊やほぼ全壊が判明したおよそ30軒が対象です。26日からは被害を受けた全ての住宅で申請受付が始まります。
一般ボランティアも活動開始
斉藤慎一朗記者:「きょうから土石流が起きた現場に一般のボランティアが派遣されます。熱海市役所にはぞくぞくとボランティアが集まり受付作業を進めています」
ボランティアに参加した男性:「プロに任せるところと僕らができる作業のところを分担して、気合入れて頑張っていこうかなと思う」
一部で立ち入り禁止の規制が解除されたことから、午前9人のボランティアが熱海市伊豆山の浜地区へ向かいました。規制線の外側でスコップを使い土砂を撤去していきます。
熱海市によりますと、これまでに3790人のボランティア登録がありましたが、当面は1日15人程度で市内在住の人に限って活動を予定しているということです。現在ボランティアの募集は停止しています。
また熱海市はこれまで保管場所を確保できないとして、支援物資を送らないよう呼びかけてきましたが、佐川急便に業務委託をし、きょうから支援物資の受け入れを再開しました。市は、まずはご覧のコールセンターに連絡してもらい、スポーツドリンクや緑茶などのペットボトル飲料を佐川急便の三島営業所に送ってほしいとしています。