100年続いた組織暴力団桜井総家の総長が静岡県警に解散届を提出
静岡県東部で活動する暴力団桜井総家の総長が静岡県警に解散届を提出しました。
富士警察署で解散届を提出したのは暴力団10代目桜井総家の50代の男性総長です。
26日午後、富士警察署の署長らを前に解散届を読み上げました。
10代目桜井総家総長:
「的屋組織の庭主として活動して参りましたが、最近の情勢などを考えた結果、私の代をもって桜井総家を解散する決意をしました。よって本日をもちまして10代目桜井総家を解散致します」
桜井総家は、1921年に桜井一家として沼津市で結成。
その後、名称を変更しながら一時はおよそ30の傘下組織とおよそ500人の組員を抱え、1993年には県公安委員会から 指定暴力団の指定を受けました。
近年は幹部組員の引退や他の組への移籍が相次いだことから規模が縮小。
県警が現時点で 把握している組員は数人ほどです。
県警によりますと桜井総家が解散届を提出した背景には急速な社会情勢の変化があるといいます。
1992年に暴力団対策法が施行されて以降、暴力団は用心棒代がとれず金銭面で苦しくなり、組織や組員の数は大きく減少しました。
また、県の暴力団排除条例などにより、警察対暴力団の構図から社会対暴力団に変わり、これまでの様に生活できなくなったことも大きな要因だということです。
県警捜査4課板山光宏課長:
「警察としては引き続き関係機関・団体と連携しながら、あらゆる分野からの暴力団排除を進めてまいります」