【暑い】高齢者の『隠れ脱水』に注意…『エアコンクリーニング』が人気 「暑さ対策グッズ」今年のトレンド
高齢者の『隠れ脱水』⇒『熱中症』に注意
岩はし内科医院 岩橋昌雄院長:「高齢者は気温が高いのをあまり認識されない方が結構多い。周りの人が暑いと思っていても、本人があまり暑いと感じていないとか。逆に寒いと思ったりする」
人間は年を重ねると暑さを感じにくくなり、体温調節が十分にできなくなるといいます。こうしたことを背景に特に注意が必要なのが“脱水症状”です。
岩はし内科医院 岩橋昌雄院長:「脱水の症状というのは本来、体の中の水分が足りなくなるということで、皮膚の乾燥、舌の乾燥、口渇といったものがあるが、高齢者の方はそういう症状を自覚することが出来ないので、脱水が実際あるのに認識できない。そこで“隠れ脱水”ということが起きてしまう」
クリニックの医師が注意を呼び掛ける「隠れ脱水」。実はこの「隠れ脱水」は脱水症の一歩手前で、身体に必要な水分が減っている状態。この状態で何も対策を取らないと脱水症となり、さらには熱中症へと発展する可能性があります。それでは一体どんな対策が必要なのでしょうか?
岩はし内科医院 岩橋昌雄院長:「電気料金が上がっていますから、エアコンを使うのを躊躇してしまうことがあると思いますが、熱中症を防ぐということでは、暑い部屋に居ると確率が高くなってしまうので、電気代のことはありますけど、積極的に部屋の温度管理をした方がいいと思う」
暑さで問い合わせ増「エアコンクリーニング」
熱中症予防にも有効なエアコン。この暑さで問い合わせが増えているというのが「エアコンクリーニング」です。
Q.その黒いのは何ですか?
A.「黒いのは全てカビです」
目をふさぎたくなるエアコンのカビ。連日の暑さでエアコンのクリーニングの問い合わせが増えていて、業者もここにきて忙しくなってきているそうです。
プレシャスONサービス 太田尚孝代表:「今年はゴールデンウイーク前から依頼が増え始めて、5月は150台のエアコンクリーニングの依頼が入っている。例年7月~8月がピークになってくるが、予測としては1カ月で200台ほどの依頼が来るのではないかいう期待はしている」
部屋が汚れないようにシートで養生をした後、エアコン本体を分解する人と部品を洗う人に分かれ、二人一組で作業を進めます。作業時間は汚れ具合によるものの、およそ30分から1時間。自分では到底できない本体奥のカビまできれいにしてくれます。
依頼者(焼津市):「さっきタンクの中を見ましたが、ちょっと黒くてぞっとしました。今年の夏はすがすがしい気分で過ごせそうです」
購入から6年、初めての掃除に満足な様子。熱中症対策に欠かせないエアコン。エアコン本体のクリーニングに注目しがちですが、室外機も忘れてはいけないといいます。
プレシャスONサービス 太田尚孝代表:「皆さん、エアコンの本体クリーニングの依頼が多いが、実は室外機のクリーニングもした方がいい。室外機のクリーニングをすることによって、消費電力の節約につながる。エアコンの能力が当然上がってくるので、自然と電気代の節約に繋がっていく」
暑さ対策グッズのトレンドは
新型コロナの5類移行もあり、外出が多くなると見込まれる今年の夏。暑さ対策グッズも年々豊富になってきているようです。
ハンズ静岡店運営課 澤田智樹主任:「(暑さが)本格化する6月7月ぐらいから暑さ対策グッズは伸びるんですけど、今年はやはり4月の早い段階から売り上げが伸びていたので、事前に準備をされる方が多いのかなという印象」
静岡市内のこちらの店では4月から暑さ対策グッズのコーナーを設置。15日からは暑くなることを見込んで、店舗正面にも売り場を拡大しました。商品の数は300種類。総売り場面積の5分の1を占めています。
首元を冷やす「ネックリング」やコンパクトに持ち運びの出来る男性用の日傘が人気だといいます。
また、デザイン豊富な風鈴など、見ているだけでも涼しくなる商品も所狭しと並んでいました。
こんな暑さ対策グッズもあるようです。
ハンズ静岡店運営課 澤田智樹主任:「こちらも大変人気の商品で、くるくるNECK FANという商品。首にかける扇風機として利用でき、一番の特徴が、本体を巻き付けることによって、よりコンパクトに収納することが可能。たたんで付属のポーチに入れれば、カバンの中など、持ち運びにも便利。首にかけることによって両手が空くので作業などもとてもしやすい商品で、今年は大変人気になっている」
今年の“暑さ対策グッズのトレンド”は、コンパクトで、デザイン性に優れたもの。身につけやすいものを選んで暑さをしのぐのも、重要な熱中症対策となりそうです。