8日から3連休で静岡県内のPCR検査施設は…県の無料検査「知らなかった」の声も
県内の多くの自治体で成人式が予定されるなど、年末年始に続いて、人の往来が増加することも想定されています。
アナウンサー:
「去年の年末から始まった新型コロナの無料の検査、ウエルシアや杏林堂など県内の薬局で行うことができるんです」
去年12月からワクチン検査パッケージの活用に向けた県の無料PCR検査が受けられるようになったドラッグストアの「ウエルシア」。県内170以上の店舗で検査が可能です。
当初、検査が受けられる対象は何らかの事情でワクチン接種ができない人と、接種の対象外である12歳未満でしたが、県内でもオミクロン株が確認されたことを受け、去年12月末からは誰でも無料で検査ができるように対象が拡大されています。
しかし7日、取材している限りでは検査のために訪れる人はいませんでした。街の人に聞いてみると…。
静岡市民:
「(Qウエルシアや杏林堂で新型コロナのPCR検査・抗原検査ができるのは知っていた?)いいえ、知らなかった。県外に出るとか、そういうことがあればやって行ったほうが相手にも安心感を与えていいと思うが、急に今からやっていこうということはない」
無料で検査が受けられることが県民に十分知られていない可能性もありそうです。
一方、同じく静岡市の中心部にある民間のPCR検査センターにも、3連休を前に検査を受けに来た人たちの姿が。
こちらでは今週の平日、1日100件ほどの予約があったといいます。
PCR検査センターの担当者:
「今回の3連休というよりは年末ですね、クリスマス前くらいから移動する方が検査を受けに来ている。去年12月27~28日くらいがピークで、移動する前の検査を受けて正月に帰省した方が帰る時に、2日から4日くらいまでは検査数がたくさんあった」
年末年始には帰省する学生などの利用が多かったそうです。
検査数はオミクロン株が各地で確認されるようになった先月以降、それ以前の約3倍に急増しているといいます。
帰省中の20代大学生(東京都在住):
「大学が東京で、週明け授業が始まるので、それにあたってPCR検査を受けた。大学では対面授業が始まっているが、こういったオミクロン株の中なので、もしかしたら対面からオンラインの授業に戻る不安がある」
「(Q 静岡県では薬局とかで無料でPCRとか抗原検査を受けられることをご存知でしたか?)いや、知らなかったです」
こちらでも来週1月11日から県の無料PCR検査を受けられる対象施設となるため、検査が無料で受けられるようになります。
センターでは、職員の人数を増やして対応する方針です。
また、これまでは新型コロナ陽性が確認された場合、病院でもう一度検査する必要がありましたが、今月から保健所の認定を受けた検査場となったため、再検査が不要になりました。
PCR検査センターの担当者:
「第5波を迎えて、去年3月から11月ぐらいまでで、約7万件の検査をしている。これからオミクロンがはやってきて、感染力が強いと言われているので、無料化も続くとなると、うちでどれぐらい検査を受けるか試算すると、10万件ぐらいになると覚悟はしている」