裾野市のスプリンクラー突然作動の原因は点検と整備・設備の不備と発表 シンフォニエッタ静岡が会見
静岡県裾野市でスプリンクラーが突然作動し、焼津市の楽団の楽器などが水浸しになった問題で、楽団はスプリンクラーの点検と設備などに不備があったという調査結果を発表しました。
シンフォニエッタ静岡 中原朋哉指揮者:
「スプリンクラーの点検と整備、それから設備に不備があった。1階手動起動弁や3階テスト弁の気密性に問題があり、加圧用配管内に漏水が発生」
去年9月、焼津市の楽団シンフォニエッタ静岡が裾野市民文化センターで公演の直前にスプリンクラーが突然作動し、楽器などが水浸しになりました。
この問題について楽団は会見を開き、独自で行った調査からスプリンクラーの点検と設備などに不備があったと発表しました。
これは2月市の担当者や点検業者が立ち会いのもとで行った調査で、指揮者の中原朋哉さんは加圧用配管の中で漏水が発生し、そこに何らかの圧力が加わったことで放水した可能性が見つかったと説明しました。
この一件をめぐって、裾野市は去年原因究明に向けて事故調査委員会を設置。
これまで問題となったスプリンクラーの操作盤やポンプ室配管設備などを視察してきましたが、はっきりとした原因は明らかになっていないとしています。
シンフォニエッタ静岡 中原朋哉指揮者:
「(調査の結果から) 漏水だと分かったので、僕らと(市が)協力すれば(原因究明は)すぐできることなので、 協力を求めてほしいというのが本心」
裾野市は調査を続け、6月末までに調査結果をまとめる方針です。
楽団は今後裾野市に対して損害賠償を求めることも検討しているということです。