緊急事態宣言延長の方針 東京への通勤客「年度末の忙しい時期で…」 飲食店はお弁当に力 静岡・三島市、沼津市、熱海市
首都圏に通勤する人が多いJR三島駅…
三島市民 60代(東京・日本橋へ):「緊急事態宣言が出ると、会社が出勤率を下げているので、来週から出勤率が上がるかなと思っていたが、また元に戻るかなという気がしている。通わないとなかなかできない仕事もあるので、その辺は少し大変」
三島市民 50代(東京・四谷へ):「専門学校系の先生をやっている。できれば授業が無ければリモートでできるならと言われているが、年度末の忙しいところなので、なかなかそうもいかない、うまく合わせながらやるしかない」
首都圏への通勤者が多いJR三島駅。緊急事態宣言を2週間程度延長する政府の方針に、戸惑いを感じている人も―
三島市民 40代(神奈川・横浜へ):「延長になった分、出社制限も延長になると思う。私は開発系の仕事をしているので、検討業務ができなくなったりと影響はある」
沼津市民 50代(東京・千代田区へ):「延長になった場合の関係者への対応だとか、多少取引先とのコミュニケーションに不便が生じている可能性もあるので、(社内で)その辺のケアをどうするかという話はしている。もう仕事のやり方を変えようという感じできている」
宣言延長の影響は首都圏へ向かう人たちはもちろん、首都圏から迎え入れる人たちにも―
県外からの観光客が多い沼津港
県外からも多くの観光客が訪れる、沼津港。首都圏からのアクセスも良く、休日は食事や買い物目的の人でにぎわいますが、今回の宣言延長を受けて、飲食店からは…。
飲食店:「この辺は沼津港で観光地なので、車のナンバーなどを見ていると、東京とか都会の方のナンバーが多いので、延長されるとお客さんがまた減っちゃうのかなという不安はある」
こちらの店では、緊急事態宣言が出された1月頃から客足が減少。平日は1日に数組ほどしか来店しない日もあるそうです。
これまでも続けてきたテイクアウトやお弁当の販売に力を入れたいとする一方、それだけでは経営的に厳しい部分もあると言います。
飲食店:「こっちも結構厳しい部分があるので、その辺どう折り合いをつけていくかというか。僕としてはお客さんが食べている姿を目の前で見て、喜んでもらったりするのが、気持ち的にも大きいので、この状況が収まってお客さんが目の前で食べてくれるような状況になってほしいなと思う」
干物店は、宣言が延長される2週間を準備期間と考え、解除後の客足の回復に一縷の望みをかけていました。
干物店社長:「今は本当に我慢の時期というか、そういうのは考えている。これからお客さんが来る準備期間だと思って、そのように心がけて、緊急事態宣言が解除されれば、人の心のゆるみというかそういうのもあって、これから出て来ることに期待している」
5日、正式決定する見通しとなった首都圏への緊急事態宣言の『再々延長』。静岡県東部や伊豆の観光地では、まだまだ厳しい状況が続きそうです。
観光客の8割が首都圏から 熱海市では
首都圏からの観光客が8割を占める熱海。影響が長期化することについて、市内の宿泊施設は…。
ホテル社長:「こういう状況では、ちょっとまだ不安要素が大きいので、仕方ないことだと思う。厳しいことは厳しいが、最悪の状況での延期ではなく、もう少し注意しようという意味での延期なので、多少動きもまだあるので、そういった面ではだいぶ前回とは違う」
今回の宣言延長は、比較的客足への影響が小さいようです。2度目の緊急事態宣言が繰り返し延長される中、観光客の受け止め方も変化してきているといいます。
ホテル社長:「(観光客は)比較的静かにこの事態を捉えている印象。本日は朝から10件くらいのキャンセル。予約も同じように入ってきているので、予約・キャンセルについては大きな動きはない。政府の発表がどうであれ、色んな数値やデータが出ているので、その地域の状況や熱海の状況をみて、出かけられる。お客さまがこの1年を経過して、ご自身で判断される部分増えてきた。例えば東京が1000人超えてくると、本当にキャンセルが多いと思う」
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