【カメラマンスケッチ】22世帯の小さな集落に芽吹く新茶 親子3代家族総出で丁寧に手摘み 静岡市葵区
静岡市の山あいにある玉川地区・大沢。22世帯からなる小さな集落で、いま新茶が芽吹いています。
白鳥久平さん:「70年やっててね、70年」
親子3代、家族総出での茶摘みは、白鳥家・初夏の風物詩。一心二葉。やわらかい芽をひとつひとつ、丁寧に手摘みで収穫します。
白鳥好久さん(息子):「茶葉が同じようになるように摘んでいかないと」
白鳥優登さん(孫):「なるべく、こう、この辺を採るように。あんまりうまく説明できないけど、何回かやればそのうち慣れますよ」
白鳥好久さん(息子):「あんまり丁寧にやりすぎると、かごの中に入っている茶葉が温まっちゃうと、お茶が傷んできちゃうので」
丁寧に、手際よく。難しそうですね。
白鳥久平さん:「ぶったくりでないとダメだな。できるで、ぶったくりが。この人は割と上手だな」
白鳥純子さん(妻):「自分流だよね、これがいいか悪いかわからない」
白鳥久平さん:「お茶の時が一番楽しみなんだ」
蒸す時間短くして香りとうまみを引き立て
大沢のお茶は「浅蒸し」。蒸す時間を短くすることで、茶葉本来の香りとうまみを引き立たてます。
白鳥久平さん:「甘いような香りがするの、それを確かめる」
針のように細くとがった形も、浅蒸しならでは。今年の新茶ができあがりました。
白鳥純子さん(妻):「ゆっくりできるからいいね。これが本当のお茶だ」