自転車のヘルメット着用が努力義務に 街中では着用者少ないが…ヘルメットの売れ行きは2倍 静岡

 4月1日、改正道路交通法が施行され、自転車利用者のヘルメット着用が“努力義務”となりました。これまでは13歳未満の子どもが対象でしたが、今回から全年齢への拡大となります。6、7の両日の朝、JR静岡駅前では自転車に乗るほとんどの人がヘルメットを着用していませんでした。こうした現状に、街の人の本音は…。

画像: 自転車のヘルメット着用が努力義務に 街中では着用者少ないが…ヘルメットの売れ行きは2倍 静岡 youtu.be

自転車のヘルメット着用が努力義務に 街中では着用者少ないが…ヘルメットの売れ行きは2倍 静岡

youtu.be

10代:「高校が自転車通学だったが、(運転が)危ないってよく言われていたのでいいことかなと思う」
Q.自分はヘルメットをしようと思う?
A.「(ヘルメットを)買うのも少し面倒だと思ってしまうし、着けるのも同じで面倒と思ってしまう」

 ヘルメット着用が“面倒”という意見もあるなか、こんな意見も…

70代:「自転車の事故は怖いし、自転車の運転って割と無謀じゃないですか。自分だけが行くっていう感じで走っていくので、着けていたほうがいいと思う。自分もそうだが、ぶつかった時に相手にも迷惑をかけるから。」

静岡県の着用率は平均以下の2.4%

画像: 静岡県の着用率は平均以下の2.4%

 静岡県警によると、過去10年間で県内で自転車乗車中に死亡した人は168人で、そのうちヘルメットを着用していなかった人は158人。全体の94%にも上ります。

 “努力義務化”の動きを受けて警察庁が静岡を含む13都府県で行った調査によると、ヘルメットの着用率は全国平均で4%。静岡県は2.4%と平均以下、兵庫県についで“全国ワースト2位”でした。

自転車販売店では売れ行きが2倍ほどに

 ところが、自転車販売店に行ってみると…

石川サイクル 石川哲夫代表:「(今までヘルメットは)サイクリングをやる方がサイクリング用で買ってくれている人がほとんどだったが、3月の終わりぐらいから主婦や高齢者の方が来ている。ヘルメットがおかげさまでバッっと売れて、もう(店頭には)半分ぐらいになってしまって入荷待ち」

 努力義務化に伴い、購入する客が多く訪れ、3月下旬ごろから売れ行きは以前の2倍ほどに。ヘルメット売り場では一部の商品が売り切れになり、現在はがらんとしています。

石川サイクル 石川哲夫代表:「サイクリング用のヘルメットは、大体1万円以上から2万円ぐらいが主流だったが、普通にかぶる方のだと6000円から7000円、1万円以下が売れて、もう無くなってしまった」

画像1: 自転車販売店では売れ行きが2倍ほどに

 価格の安いヘルメットが売れ筋となる中、少し値ははるものの、注目の商品が…。

石川サイクル 石川哲夫代表:「ちょっと変わったヘルメットだけど、折り畳みのヘルメットもある。主婦などデパートに入る時に持ち運びしたいなという時に、バックに入れることもできる。(税込み1万5800円)」

画像2: 自転車販売店では売れ行きが2倍ほどに

 ニーズに合わせ、形やデザインなど、種類が増えたヘルメット。ただ、一番大切なことは自分の頭にあったサイズを選び、正しく“頭を守ること”だといいます。

石川サイクル 石川哲夫代表:「ヘルメットをかぶっていると安心する。やはり自転車は結構転ぶことがあるので、その時に倒れて頭を、というのがあるので(きちんと)かぶった方がいい」