【高校野球静岡大会】亡きチームメイトとともに戦う静岡東 伝統校・静岡商業に挑む
「プレーボール!」
ベスト8進出へ。静岡東スタンドでエールを送る、萩田高秀さん。
おととし9月、1年生だった長男・大貴くんを小児がんで亡くしました。大貴君と同い年の3年生最後の夏、1回戦から球場で応援を続けています。
萩田高秀さん「楽しいですね、本当に大貴が亡くなってから…つらいことや悲しいことでしか涙を流したことなかったんですけど、まさか感動というか、うれしくて涙を流せる日がくるとは思ってなかったので、選手のみんなには感謝しかないですね」
鈴木大輝主将「つらい展開とかでも、萩田くんの写真を見て 自分たちらしく、悔いのない夏にしたい」
大貴君との夏を少しでも長く…。
1回に2点を先制された静岡東はその裏。2アウト1・3塁で5番、キャプテン鈴木。
すぐさま、1点を返します。
再び2点差で迎えた2回には、2アウト3塁で1番・3年生の杉山。
意表をつくセーフティスクイズ。またも1点差に詰め寄ります。
三度2点差で迎えた3回、静岡東は2アウトから3年生がフォアボールとヒットでチャンスを作り打席には7番・新庄。
3対4、静岡商業に食らいつきます。
しかし、3回戦でシード校を破った静岡商業打線の勢いは止まらず6回まで毎回得点を許します。それでも静岡東は、諦めません。
7点リードされ迎えた8回裏、静岡東の攻撃も2アウト…。
2アウト2塁で4番、3年生の奥柿。
亡きチームメートと戦った夏は4回戦で幕を閉じました。
静岡東・杉山直大選手「萩田が一番野球が好きだったので、萩田の分まで、野球を楽しんでやっていこうとやれることはやったぞ、という報告ができると思います」
鳥居貫太郎選手「(入部時)キャッチボールの相手が萩田だったんですけど萩田がいなくなったことで、自分たちがより頑張らなきゃいけないとこの3年間、ずっと やれてきたのはよかったと思う」
萩田高秀さん「かけがえのない夏になりました。やはり、こいつとね、一緒に目指した夏なので、、、それね、最後の最後まで戦い抜く、彼の人生とまったく同じような夏をね、見せてもらいました もう‥こういうのないかなって思うと寂しいですけど、僕、(小学生の)ソフトボールチームの監督やっているので、もう一回、高校球児育てます ありがとうございました」