「安い八百屋いろいろ練習中」が静岡市で大盛況…物価高騰や値上がり続く中、野菜や果物がとにかく安い!その秘密は?

物価の高騰や、電気代の値上がりが続く昨今。家計の負担は増すばかりです。

 そんな中、静岡市葵区の浅間通り商店街にある、とある青果店。

 店名は、「安い八百屋いろいろ練習中」。

 なんともユニーク、気になります。

画像: 「安い八百屋いろいろ練習中」が静岡市で大盛況…物価高騰や値上がり続く中、野菜や果物がとにかく安い!その秘密は?

お店は大盛況

林輝彦アナウンサー:
「静岡浅間神社から歩いて6分ほどのところにある青果店その名も「安い八百屋いろいろ練習中」に来ました。お店の名前に安いと入っているくらいですから野菜の価格がとにかく安いんです。例えば、このごぼうが65円。そしてそのお隣紅はるかが、この大きさで100円。そしてなんといっても玉ねぎが三個入って80円なんです」

 取材した、先週金曜日、店内は大盛況。

 人気のワケは、店名の通り、野菜が“安い”ことです。

 県内産のブロッコリーは1株100円。※税抜、先週金曜日時点

 また、群馬県産のゴボウは1袋2本入りで65円。※税抜、先週金曜日時点

画像: お店は大盛況

詰め放題…どこまでセーフ?

買い物客:
「週一は来ています」

買い物客:
「安いです、安いので、今まだ仕事あるんですけど、お昼休憩使ってちょっとここまで歩いて来て、買って会社に野菜置いています」

買い物客:
「食材を、大量に買って冷凍庫に入れといてストックして、それをあんまりレシピとか決めないで、その日その日あるもので作っておきますね」

 他にも人気のヒミツがこちら。
 
 ミカンの詰め放題、280円。※税抜

Qよくお母さん詰め放題やられます?

買い物客:
「やる」

Q目標は何個ぐらい入れたい?

買い物客:
「私12、13個入れたいと思う。もっと入るかな。あんまり大きいの入れちゃうとまずい」

Q何個ぐらい入れた?

買い物客「15個ぐらいあるよ、もう1個入る」

Q店長これはセーフですか?

店長:
「セーフです。」

買い物客:
「いつもセーフしてもらってごめんね。」

Qどこまでがセーフ?

店長:
「一応皆さんにはこぼれていなければ。なんでセーフです、あまりアウトが無いです。」

買い物客:
「すごくたくさん入れてもセーフ、ありがとう」

 大人気の詰め放題は、不定期に開催されています。

 気になるのは、この安さのヒミツ…。

画像: 詰め放題…どこまでセーフ?

安さの秘密は

安い八百屋色々練習中 今堀和哉 店長:
「当店は一カ所の市場で仕入れているのではなくて、複数の市場さんのご協力をいただきながら、また、あと地元の農家さんたちかから直接買い付けの方をさせて頂いたり、複数のルートからなるべそのとき安いものを仕入れさせていただいている状態です。ちょっと市場に出すには少し傷があるお野菜であったり、少し曲がってしまっているお野菜だったり、そういったいわゆる同品B品なんて、みなさんがおっしゃられるようなお野菜にはなるんですが、そういった、食べると美味しいお野菜なんだけど、少し見た目が残念な子たちをね買って店頭に並べたりして、なんとか価格キープしている部分もございます」

 大手スーパーなどでは取り扱わない規格外の商品を安く仕入れ、販売しています。

 安さにこだわり、浜松市まで買い付けに行くことも。

安い八百屋色々練習中 今堀和哉 店長:
「ちょっと距離がありますけれども、やはり安いものを探して行くと、そういったところで、僕らが努力しなきゃいけない部分が出てきますので、はい」

画像: 安さの秘密は

八百屋経験のない人たちが集まる

「安い八百屋いろいろ練習中」、5年前、この仕事の経験がない人たちが集まって店をスタートさせました。

 店長の今堀さんも…。

安い八百屋色々練習中 今堀和哉 店長:
「僕自身は営業職であったり、接客のお仕事をさせていただいたり、やはり八百屋とは全く関係のない仕事をしておりました」

 店長の今堀さん、以前は旅館で働いていました。

 現在14人の従業員も、それぞれ前職はコンビニ店員や秘書など様々です。

 店名に込められた思い。

安い八百屋色々練習中 今堀和哉 店長:
「オープン当初、八百屋をやったスタッフっていうのが、一人もいない状態で、みんなもう本当に素人っていう状態で八百屋を始めましたので、お客様にちょっと甘えさせていただきながら、ちょっと練習をさせていただきながら、営業の方をスタートしましたので、こういう店名になっております」

 こちら、店内に野菜の下処理の仕方を表示するのも、“練習”の一環です。

画像: 八百屋経験のない人たちが集まる

「楽しみながらお買い物ができるお店に」

オープンして5年。

 ユニークなネーミングで、地域の客に親しまれています。

安い八百屋色々練習中 今堀和哉 店長:
「お客様にかわいがっていただいている部分はあると思います。差し入れのおやつをいただいたり、どこで通りかかって顔を合わせても声をかけていただいたりしますので、はい、楽しく仕事をさせていただいております。今5年目になっておりますけれども、なんとか営業続けられているような状態になっております」

 この5年で、県内各地の農家とのつながりも増え、野菜の仕入れ量も増加。

 そのため、同じ名前で、葵区田町にもう一店舗を構えました。

安い八百屋色々練習中 今堀和哉 店長:
「やはりお野菜フルーツなんかは、生活と切っても切れない商品になりますので、そういった商品をなるべく安い価格で、皆さんに喜んで、楽しみながらお買い物ができるお店にこれからもしていきたいなと考えております」

画像: 「楽しみながらお買い物ができるお店に」