静岡県病院協会会長「政府の決定を歓迎したい」 医療従事者は濃厚接触者になっても勤務可能に 一般の濃厚接触者についても隔離期間短縮し社会機能の維持を
これについて、静岡県病院協会の毛利会長は。
毛利会長(藤枝維市立総合病院事業管理者):「医療体制を維持していくということについては、今回の政府の決定というのは静岡県としては歓迎したい」
毛利会長は、藤枝市立総合病院の代表者でもあります。藤枝市民総合病院では、12日から入院患者への面会を原則禁止しました。病院では去年11月から制限付きで面会を再開していましたが、オミクロン株の急拡大を受け、医師が必要と判断した人以外は、再び禁止としました。
毛利会長:「このオミクロン株というのは非常に感染性が強い、2点目は病原性が非常に弱いので、要するに発症しないでウイルスを持っている方というのがおられるので、それで病院の中にどんどん入って来られると、それで病院の中で院内感染となり、今度は診断ができなくなるという懸念があるので」
こうした対応に藤枝市立病院を利用する患者や家族は。
通院している市民:「コロナがあるからある程度制限されるのは仕方ない」
通院している市民:「私も9月末に入院して面会禁止といわれて家族に会えなくてすごくさみしくて。電話で手術前にがんばってねと声かけしてもらうしかできなくて。涙したりもありました」
毛利会長は、今後、1日の新規感染者が最悪の場合、静岡県でも1000人を超える可能性に言及したうえで、問題は医療機関だけではないと指摘しました。
毛利会長:「今欧米で起きているような地下鉄が止まったり、飛行機が止まったり、物流が完全に止まってスーパーに何も物がない、という事態に起こる可能性は十分ある。今回は病院への負担よりも社会の負担が非常に大きくなると思う。経済がひっくりかえってしまう。今回のオミクロン株についてはやはりウイルスが反映する潜伏期間も3日間とか4日間と言われていますので、それに相応して(濃厚接触者の)隔離期間も短くしていかないといけない」