たい肥に生まれ変わる「循環型食器」 原料は「小麦の皮」…できたたい肥は高校の農園で利用 静岡市
環境にやさしい食器を利用した弁当の販売が、静岡市役所の食堂で始まりました。
友光晃希記者:「この食堂ではきょうから、こちらの食器が導入された。一見普通の使い捨て容器にも見えるが、実は環境にやさしい画期的な食器です」
使われているのは、環境に配慮した循環型食器「edish」。静岡市役所の食堂では、きょうからこの食器を使ったどんぶり弁当の販売が始まりました。
食器の原料は、これまで捨てられていた小麦の皮。食べ終わったら、食べ残しと一緒につぶして、専用の回収ボックスに入れることで、堆肥として生まれ変わります。
プラスチックや紙より材料費は安く、食べ残しと一緒に粉砕し、竹の粉などと混ぜることで堆肥にできるということです。
静岡市企画局企画課 牧竜平主任主事:「食品ロスの削減と、これまで捨てられていた弁当の容器なども肥料として使うことができ、ごみの減量にもつながってくる」
食器を開発したのは丸紅株式会社。市が進める持続可能な開発目標(SDGs)の取り組みの一環で、今回の弁当販売が実現しました。
購入者:「自分も環境問題に参加できることをうれしく思ったので購入した。重くもなく、すごくシンプルで見た目もいいなと思った」
食堂では来月30日まで、この弁当を販売する予定で、できた堆肥は市内の高校の農園で利用されるということです。