「遠い日本の地からできることを…」 高校生によるウクライナ支援プロジェクトが始動 静岡市
ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナを支援するため、静岡市内の高校生が立ち上がりました。
静岡市葵区の静岡雙葉中学高等学校。講堂で高校の生徒らがウクライナ正教会の祈りを捧げていました。こちらの学校ではウクライナに平和が訪れるよう、生徒が中心となり支援プロジェクトを立ち上げました。
松村真子さん(17):「遠く離れた日本の地からも何か出来ることないかなっていうふうに考えていて、ウクライナっていう土地が元々どんな土地であったのかっていうのを知るきっかけになるものを作りたい」
4月30日に在日ウクライナ人を東京から招き講演会を開きました。講師を務めたのはオクサーナ・ピスクノーワさんと、日本で唯一のウクライナ正教司祭ポール・コロルク神父です。オクサーナさんは、マリウポリで暮らす親戚と連絡が取れない状況が続いているといいます。
2人が語るウクライナの歴史や文化。生徒たちは現地に想いをはせながら真剣な表情で聞き入っていました。
オクサーナ・ピスクノーワさん:「私たちウクライナ人、ひとりひとり戦っています。武器をもって戦場に行っている人もいれば、ウクライナについて多くの人たちに知ってほしいって人もいます。皆さんにウクライナのことを説明する使命感」
ポール・コロルク神父:「私ができることは少ないけど頑張ります。必要なことやりましょう」
西田里光さん:「自分の生きている時に新しい戦争がはじまってしまったことへ凄く虚しい気持ちを感じていたんですけど、今回のお話で本来ウクライナがどういう美しい街だったのかっていうのを知ることによって、自分が当事者意識を持つ良いきっかけになったかなと思いました」
生徒たちは今後もこうした講演会などを開催し、理解を広めたいとしています。