【豪雨】観測史上最大500mm…山間部では道路の崩落も 地元住民「幹線道路だから早く復旧を」 浜松市天竜区
天竜川の支流、阿多古川にかかる橋の橋脚には、上流から流されてきたとみられる流木が積み重なっていました。
近隣住民(70代):「ここまで(流木が)くるのは滅多にない」
Q.水はどれぐらいあたりまで?
A.「階段で言うと、上から2つ目ぐらいまで。でも水は橋を越えなかったので良かった」
これは同じく阿多古川にかかる別の橋の監視カメラ。先ほどの橋よりも2キロほど下流にありますが、2日の午後8時半ごろ氾濫危険水位の3.1mに達しました。
浜松市の天竜土木整備事務所によると、橋の通行や川の流れに影響はないというものの、今後の大雨に備えて流木の撤去を早急に行う予定です。ただ、水位が下がらないため難航しているといいます。
天竜区では観測史上最大500mmの雨
今回の大雨による24時間降水量は浜松市天竜区春野で500.5mm、天竜区熊で497.5mmとそれぞれ観測史上最大となりました。
和田佳代子記者:「あちらの道路は崩落し道が通らなくなっています。コンクリートが剥がれ、地面が剥き出しになっています」
山の奥へ向かう市道は崩落が起きたとみられ大きくえぐり取られています。
市街地から天竜区熊地区へは迂回が必要
和田佳代子記者:「浜松市の市街地から山間部へ抜ける県道です。この先にある道路が完全に崩落してしまっているということで、あちらには通行止めの表示があります」
県道9号も通行止めとなったため、浜松市街から熊方面へ行くためには迂回する必要があり、地元住民の生活にも影響が出ています。
近隣住民:「(県道は)幹線道路だから、早く復旧してもらわないと困ってしまう」
Q.ここまでひどい被害は初めて?
A.「そうですね 初めて」
天竜区熊地区
このような被害は、さらに山間部の天竜区熊地区でも…。
「浜松市市街地から山間部へ抜ける道ですが、完全に道路が崩落して奥の方はもう道路がなくなっていますね」
近隣住民:「もうダメだね、ここは。(道が)ズドンといっている。道がカーブで怖くて行けないよ。直すのに1年はかかる、ひどいもん、これ…」
道路は所々で土砂が崩れた跡があり、水が出ている場所もあります。
「道路に木が丸太が流失していますね、ガードレールが完全にへこんでいます。こちらにも木が倒れています」
浜松市によると6日正午現在、天竜区では国道152号線を含め少なくとも70カ所で土砂崩れや道路の崩落のため通行止めが続いています。記録的な大雨によって一部で生活にも影響が出ている県内。復旧にはまだまだ時間がかかりそうです。