147年の歴史に幕 かつての「炭焼き学校」があす閉校 静岡市の清水西河内小学校
かつては「炭焼き学校」
静岡市清水区西里(にしざと)の山間部にある清水西河内(しみず・にしごうち)小学校。校庭の「メタセコイア」が学校のシンボルの1つ。そして、もう1つがこの「炭焼き窯」。江戸時代、「炭焼き村」と呼ばれた西里地区。清水西河内小学校は「炭焼き学校」と呼ばれていました。
清水西河内小学校児童(6年):「皆さん1年間いろいろとお世話になりました。皆さんのおかげで安全で楽しい学校生活を送ることができました。両河内小中学校に行ってもがんばります」
(児童司会):「ありがとうございました」
(児童全員):「ありがとうございました」
今月5日に開かれた「ありがとう西河内小の会」。今年卒業する6年生が中心となり企画。卒業生や地域住民など170人以上が出席しました。清水西河内小学校は明治7年=1874年に開校しました。多いときには、全校で200人の児童が在籍。しかし、少子化や過疎化の影響で現在は34人です。来月から隣の小中学校との統合が決まっています。
お別れ会はスタンプラリー
お別れ会、続いては教室や校庭をめぐる学校探検スタンプラリーです。思い出の音楽室…。
男子卒業生:「懐かしいこっちもさぁ、12時まで隠れまくってたよね。昼休みに」
「あー、かくれんぼしてたよね」「あー、したした」
「しっかり小学生してたよね」「めっちゃ小学生してた」
合唱も練習しました。
女子卒業生:「いやー、懐かしい」「ちゃんとドラムが引き継がれているね」
「これあの時のそうなんだ」「そうだよ」
「平成20年だからみんなは6年生の時だって」
白鳥衛記者:「どうですか?この学校は?」
卒業生:「ほんとに楽しかったです、自然豊かだし、人も友達も先生も、地域の人もほんとに暖かくて、ほんと今でも大好きです」
炭づくり体験もした炭焼き窯。高さ20メートルのメタセコイア。教室、廊下、下駄箱、校庭…。たくさんの思い出が詰まっています。
147年の歴史…
お別れ会の最後。卒業生が作った「ありがとう西河内小」にのせて147年の歴史をスライドで振り返ります。
「♪ありがとう西河内小」 ※スライドと風景を曲にのせて…
卒業生女性:「自分もここの卒業で、私の父もここの卒業生で、親子3代で、卒業させてもらったんですけど、やっぱり率直に言うと寂しいです」
同男性:「147年て長いですね。寂しいですね」
卒業生(現在中学生):「少し悲しいですけど、思い出の場所として、しっかり自分の気持ちを残していこうかなと思っています」
卒業生(現在中学生):「すごい寂しいんですけど、でもここからまた新しい学校になっても、この西河内小学校と言うのを忘れずに行きたいなと思います」
6年生:「ここの最後の6年生と言うこともあったんですけど、6人しかいないので、運営とかも大変だったんですけど、下の5年生とかなぁ、すごい力を貸してくれて、すごいいい最後になったじゃないかなと思いました」
6年生:「6年間頃小学校にお世話になって、寂しい気持ちはいっぱいなんですけど、でもこれまで通り、笑顔で元気に送り出したい、西河内小学校にさようならをしたいなと思いました」
147年。6179人の児童が巣立ちました。清水西河内小学校。あす、閉校します。
「♪ありがとう西河内小」