レベル1想定の津波に対応…静岡・焼津市に4.5キロの防潮堤 さらに500メートルを3年後の完成目指し整備
南海トラフ巨大地震の津波対策として、静岡県焼津市で整備が進められてきた防潮堤「潮風グリーンウォーク」の工事の大部分が完了し、18日、記念式典が開かれました。
この防潮堤は、焼津市と国が2016年から整備を進めてきました。総事業費はおよそ37億円で、今回、全体で5キロあるうち、焼津市一色の栃山川から吉永放水路までの4・5キロの区間が完成しました。海抜8・2メートルの高さがあり、市によりますと、レベル1想定の津波被害を抑え、それを超えるレベル2の津波による浸水エリアを減らす効果が期待されるということです。
式典で中野弘道焼津市長は「市民を守る安全で安心の基盤が、さらに一段と充実してきた」と祝いました。
市は大井川港までの残り500メートルの区間について、3年後の完成を目指し、引き続き整備を進めるとしています。