「5~6人倒れている」 一酸化炭素中毒か…スズキ本社の社員食堂で14人が体調不良 1人重症、3人中等症 浜松市
23日午後、浜松市南区の自動車メーカー・スズキ本社の食堂で、14人が体調不良を訴えました。全員意識はあるということです。
大久保賢カメラマン:「スズキ本社工場の上空です。緊急車両が多数止まっているのが確認できます」
午後0時50分過ぎ、浜松市南区高塚町の自動車メーカー・スズキ本社の食堂の女性従業員から「給食を作るところで5~6人倒れている。一酸化炭素中毒かもしれない」などと消防に通報がありました。
スズキの本社からは体調不良を訴えた従業員を乗せたとみられる救急車が出ていく様子も…。
近所の人:「昼過ぎだったよ、続けていくつもいくつも消防車が続けてものすごくいっぱい走っていったからね。何十年と住んでるけど、こんなのは初めてだよ」
浜松市消防局によりますと、14人が体調不良を訴えましたが、全員意識はあるということです。このうち、50代の女性は一酸化炭素中毒と診断されています。他に、40代の女性1人が重症、残りの3人が中等症、9人が軽症だということです。
浜松市消防局:「消防隊の環境測定、消防隊が何が原因か分らないけど、体調不良が複数いると必ず室内のどういったものが充満しているかわからないので、測定しながら入るが、そこで一酸化炭素の検出されたというところで、消防としても一酸化炭素が原因なのかなというところで活動している。現在まだ活動中で、55人の方が仕事をされていたということで継続して体調の観察等を行っている」
また、警察などによりますと、14人はいずれも食堂の調理スタッフで、皿などを洗う「洗浄室」に立ち入ったところ、体調不良を訴えたということです。警察と消防が詳しい原因を調べています。
スズキ広報は「従業員は勤務を続けていて、業務への影響はない」としています。