なぜ? 教師が「ガムテープ」で児童を椅子に固定 難波市長も会見で謝罪「まずは子どもの心のケアを」 静岡市

静岡市教育委員会 赤堀文宣教育長:「本当に申し訳ございませんでした」
 23日午後8時に緊急会見を開いた静岡市。深々と頭を下げた教育長の口から語られたのは、市内の小学校で発覚したという、驚きの事実でした。

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50代女性教師が「ガムテープ」で児童を椅子に固定

静岡市教育委員会 赤堀文宣教育長:「清水区の学校に勤務する教諭が、授業中に児童の大腿部をガムテープで椅子に固定する不適切な指導がありました」

画像: 50代女性教師が「ガムテープ」で児童を椅子に固定

 静岡市教育委員会によると4月下旬、清水区内の小学校に勤務する50代の女性教師が、授業中に小学2年の児童の太ももに粘着テープをまき、椅子に固定。その行為を見た同じクラスの別の児童が保護者に報告し、事態が発覚したといいます。

 保護者から学校に連絡があったのは5月12日。学校から教育委員会に報告があったのは、23日のことでした。

なぜ、不適切指導が行われたのか

 なぜ、女性教師はこのような不適切指導をしたのか?
その理由については…。

静岡市教育委員会 赤堀文宣教育長:「教諭は授業中に離席をする児童Aに対し、口頭で注意をいたしました。しかしながら、児童Aが離席を止めなかったため、大腿部をガムテープで椅子に固定をしました」

 児童にケガはなく、23日に児童と保護者に対して説明と謝罪を行ったといいます。

静岡市教育委員会 赤堀文宣教育長:「学校において児童生徒の安心安全を守るべき教職員が、このようなことを行いましたことは、本当に残念なことだと思っている。また、市民の皆様には本市教育行政に対する信頼を損なうことになりまして、遺憾に思っています。静岡市教育委員会全教職員で、全力で信頼の回復に努めてまいりたいと思っています」

市長「子どもたちの心のケアを最優先」

画像: 市長「子どもたちの心のケアを最優先」

 学校現場で起きた今回の不適切指導。24日に会見を開いた難波市長も謝罪しました。

静岡市 難波喬司市長(24日):「教職員による不適切な指導という、非常に残念な出来事がありました。このようなことが静岡市立の小学校で起きてしまったことは、学校の設置者である静岡市の市長としても非常に残念に思っております。今後につきましては 当該校の子どもたちの心のケアを最優先にするとともに、本市のすべての子供たちが、安心して学校生活を送れるよう、教育長に対して再発防止に向けて徹底した対応を求めたところです」

 静岡市教育委員会では教育現場の「見える化」を進めていくとしていて、女性教師の処分の検討と教職員の研修を行う方針を示しています。

    (5月24日放送)