2024年秋に健康保険証「廃止」へ マイナンバーカードとの一体化 市民や医療現場の反応は…

河野太郎 デジタル大臣:「2024年度秋に、現在の健康保険証の廃止を目指すということにします」

河野大臣の発表に市民は…

画像1: 河野大臣の発表に市民は…

先週河野大臣が口にした健康保険証の廃止方針。その背景にあるのが、マイナンバーカードの普及率です。総務省によると全国のマイナンバーカード交付率は、10月11日時点で49.6%となっていますが、2年後という時期を示しながら保険証との一本化を目指すことで、さらに普及率を上げたい狙いがあるとみられます。
 また「運転免許証」との一本化の時期も、当初予定していた2024年度末から前倒しする方針となりました。

画像2: 河野大臣の発表に市民は…

 こうした発表に街の人は…

静岡市民(30代):「マイナンバーで全て済むというなら、楽にはなるとかなと思う。」

静岡市民(30代):「一括にまとめられるのだったら、それはそれでいいのではないかなと/持ち運ぶ枚数も減るし、楽だなっていうのはある。」

 一体化について賛成意見が聞かれるなか、こんな意見も…

静岡市民(20代):「一緒でもいいんじゃないかと思う。個人的には。ただ持ち歩くのにそれを失くしたときが怖いっていうのはある。(情報が)全部詰まっているので、それ一つなくなっただけで全部なくなってしまうのが怖い」

静岡市内の医療現場では・・・

西尾梓アナウンサー:「こちらの病院では、去年10月にマイナンバーカードに保険証の機能を統合した、マイナ保険証を読み取るこちらのカードリーダーを設置しました。このスペースにカードを入れると、病院側が保険証のデータを見ることができます。」

 静岡市駿河区にある「岩はし内科医院」では、2021年10月にカードリーダーを導入。マイナンバーカードを使用できる体制づくりを進めてきました。ところが、システムの移行は、スムーズにはいかないようです。

画像: 静岡市内の医療現場では・・・

岩はし内科医院
岩橋昌雄 院長:「まだ現在始まったばかりで混乱しているので、マイナンバーカードを入れてもうまく保険データが導入できないとか、そういうことはある。ですから結局はマイナンバーだけではなくて紙の保険証も確認したりしながらやっている状況」

 こちらの病院では2021年10月以降、マイナンバーを利用する患者は月に1人から2人ほどでしたが、政府の発表があってからは日に1人から2人ほどに増えたといいます。

病院を利用していた患者に話を聞くと…

静岡市民(50代・利用していない人):「マイナンバーカードを持っていて保険証としても登録はしているが、まだ使ったことはない」

Q:使っていない理由は?

静岡市民(50代・利用していない人):「読み取りの機械の使い方がまだよくわからないので。みんなそれ使いなれるまでにまだ時間が必要かなと思う」

静岡市民(80代・利用してない人):「保険証が廃止されるのなら、廃止されるならマイナンバーカードと一本にしないと。一緒になることは大いに結構なこと」

 なかにはこの日、初めて利用したという人も

静岡市民(80代):「ただ(機械に)入れればいいよっていう。良かったなと思う。これもう一つだったら、楽だなと思った。」

画像: 病院を利用していた患者に話を聞くと…

岩はし内科医院
岩橋昌雄 院長:「実際、患者さん持ってきた保険証が実は切れていたといったりすると、その保険証を使ってもあとから返戻という状態になって、この保険証は使えないって帰ってきてしまう。だからそういうことが現場ですぐわかるふうになるっていうのは、非常に有意義なことだと思って期待しています」