新型コロナ感染爆発…専門家「8月中に1000人超えないか心配」 急増の背景に感染力強いデルタ株による家庭内感染 静岡県
浜松医療センター感染症管理特別顧問 矢野邦夫医師(8月17日):「これから急速に増えてくると思っていた。今週中に500人を超え、来週中に600人を超えて、今月中には1000人を超えるのではないかと心配している」
こう話すのは県の専門家会議のメンバーの矢野邦夫医師です。静岡県内の感染急増の背景には、感染力が強いデルタ株による家庭内感染があるといいます。
病床使用率57% 重症者20人
重症者20人
矢野邦夫医師:「去年の今頃は家庭内感染する割合が10~40%だったのが、たぶん7割8割以上、ときには全員が感染する。ですから、一人が感染者を作る数がものすごく増えている。一番危険なのは食事をするときなので、ちょっと時間差で家族で食事を召し上がるとか、そのようなことをしていただくだけで違うのかなと思う」
県内の病床使用率は確保病床が30床ほど増えたことで、17日わずかに減少しましたが、それでも57.8%といぜん高い水準にあります。重症者も20人まで増加し、重症病床の使用率も36.4%となりました。
矢野邦夫医師
Q.いわゆる医療崩壊という状況に陥ってしまうリスクがあると言えるか?
A.「おそらく来週くらいには危なくなってくると思っている。入院できずにホテルにも入れなくて自宅にいる方が、なかなか酸素状況が悪くなっても入院ができない、そういう状況が来週、遅くとも再来週にも来るのではないかと危惧している」
医療体制がひっ迫する中、20日から始まる緊急事態宣言。
矢野医師は、今回の宣言の意味合いをこう説明します。 矢野邦夫医師:「今までは単に患者の数、感染者を減らしたいというのが目的だったが、今度は多くの方々にワクチンを打つまでの時間稼ぎするため、これが大きな目標となっているので、ワクチンを打つチャンスがあれば、必ず受けてほしい」
(8月18日放送)