11歳の自分から27歳の自分への手紙に感動 『未来レター』を企画…10年後部署が変わっても責任をもって届ける 静岡・三島市

宮崎玲衣アナウンサー:「『自分の未来を考えてみよう』という企画が、ここ三島市で行われているそうなんですね」

画像: 11歳の自分から27歳の自分への手紙に感動 『未来レター』を企画…10年後部署が変わっても責任をもって届ける 静岡・三島市

 やってきたのは三島市役所です。この「未来レター」の発案者であり、担当者の三島市広報情報課の田神浩二広報係長に来ていただきました。
Q.『未来レター』はどんなものなんですか?

A.この『未来レター』は『10年後の自分に手紙を書いてみませんか?』という企画です。三島市役所が責任を持って手紙を書いた方に10年後、その手紙をお届けするというものになります。広報情報課という部署にいるんですけれど、どうしてもコロナ禍の状況になってからは、例えば イベント中止の情報やコロナの感染情報があるとか、なかなか前向きになれない情報を発信せざるを得ない状況だったんですが、そんな中でも 『未来に向かって何か前向きに明るい未来を考えてもらいたい』と企画しました。

きっかけは37年前の「つくば博」

 田神さんがこの未来レターを発案したのは37年前の「つくば科学万博」が関係していました。1985年 当時11歳だった 田神少年は小学校の修学旅行で訪れた万博で、「ポストカプセル2001」という企画で21世紀の自分に宛てて手紙を書いたのです。そして16年後、27歳の田神さん、その手紙を受け取ってとても感動したといいます。

画像1: きっかけは37年前の「つくば博」

田神さん:「11歳の自分から27歳の自分に向けて「頑張ってやっているか?」と投げかけがあって、すごく感慨深いものがありました。修学旅行の時に クラスのみんなで郵便を出したものですから、「今、修学旅行でこんなメンバーでこんな所を回っているよ」とも書いてあって、すごく懐かしかったです。2001年のお正月に自宅に届いたんですけれども、とても感動して大変うれしかったですね」

画像2: きっかけは37年前の「つくば博」

 その時の感動が 「未来レター」を始める動機になったと言います。
田神さん:「ぜひこの感動した体験を、子どもをはじめ多くの皆さんに提供させていただけないかなということで企画を考えました。未来レターに参加できるのは三島市在住か、三島市で仕事をしている人または三島市に興味、関心がある人ということなんです」

宮崎アナ「自分のことを考えるいいきっかけになった」

宮﨑アナ:「私、一時期三島市に住もうと不動産屋を回ったぐらい(三島市が)好きなんですよ」

田神さん:「この『未来レター』、 三島市に興味があるということで、ご参加いただけますので、宮﨑さんも ぜひこの専用用紙に書いてみてください」

画像: 宮崎アナ「自分のことを考えるいいきっかけになった」

 特別に会議室を借りて「未来レター」を書いてみました。専用用紙には「10年後のわたしへ」「家族や友人あて」「10年後の三島について」という3つの項目があります。

宮﨑アナ:「改めて自分に向けて手紙を書いてみたら、この先も目標を持って未来を楽しみに生きてみたいな、すごく思いました。自分のことを考える良いきっかけになりました」
 今 思っていることが 素直に手紙にかけたんです。

今の広報係で10年後に「配達プロジェクト」を結成する

 「未来レター」はL版の写真1枚、A4サイズの紙は1枚までを一緒に入れることができます。三島市役所など市内6カ所に回収箱が置いてあり、100円切手を貼って投函すると2032年に希望の住所まで郵送してくれるということなんです。

宮﨑アナ:「一つ気になることがあって、市役所の方は異動もあるし定年もあると思う。『未来レター』はちゃんと10年後に届くのか?」

田神さん:「この事業は広報情報課という部署でやっています。このあと人事異動でそれぞれ部署が変わったとしても、今の広報係のメンバーで10年後配達のプロジェクトチームを作ってですね、責任を持って皆さんのところに(未来レターを)お届けしたいと思っていますので、安心して 10年後を楽しみにして(未来レターが届くのを)待っていてもらいたい」

 「未来レター」の締め切りは2月4日まで。不自由なことが多い 今の時代ですが、10年後の将来がどうなっているのか? 自由に思いを馳せながら書いてみると新しい発見があるかもしれません。