変わる教育現場の感染対策…コロナ禍前に近づけたいが 「マスク外さない児童がほとんど」「給食時も会話なく」 静岡市
体育の授業でもマスクつける児童が多く
白木愛奈アナウンサー(8日):「静岡市葵区の伝馬町小学校です。これから一年生の体育の授業が行われるんですが、子どもたちの姿、よく見てみますとマスクをつけていない子が多いんです」
こちらの学校では、夏場の体育の授業中、熱中症対策で「マスクを外してもよい」としていましたが、現在は季節を限ってはいません。なるべくコロナ禍前の環境に近づけたいという狙いがありますが、中にはマスクを外さない子どももいます。
伝馬町小学校 酒井浩志教頭:「本当に外してもいいよと言ったんですが、外せない子がほとんどでした。それは感染が怖いよというのが多かったことが正直ありますね。私の感覚で言いますと、日によってもあるんですが、半分いけばいいかなという状態ですね」
女子児童(1年生)
Q.マスクつけるのと外すのとどっちが体育は楽しい?
A.「マスクつけてないほう」
男子児童(1年生)
Q、体育の時はマスクどうしていましたか?
A.「マスク外していました」
Q.マスクつけないで体育するのはどんな気持ち?
A.「涼しい」
給食もほとんど会話がなく
給食の時間をのぞいてみると…。
去年11月に「黙食」が緩和されたものの、ほとんどの子どもが会話をすることはありません。
伝馬町小学校 酒井浩志教頭:「これまでずっと3年間(マスクを)しているので、マスクがどちらかというと習慣化しているのかなという感じがしていますね。黙食の方も緩和ということになったもんですから、一応その配膳の時に手袋など取る、そして配膳の時の間隔もそれほど開けなくていいよって話をしています。ただ、まだ感染のことが心配ですので、(席を)前向きでというところは緩めていないですね」
アフターコロナを見据えて、徐々に変化する教育現場のコロナ対策。3月の卒業式はというと…。
伝馬町小学校 酒井浩志教頭:「まず卒業生、そして在校生は5年生も出席します。保護者の方も各家庭1人プラスあとはもう1人参加できる形にしております。ただ、まだ来賓の方は少し制限かけた状態でやっていきます」
政府「3月13日から個人判断で」
そうした中、10日…。
加藤厚労大臣(10日):「マスク着用の考え方について、現在屋内では原則着用、屋外では原則不要としている。この取り扱いを改め、行政が一律にルールとして求めるのではなく、個人の主体的な選択を尊重し、マスクの着用は個人の判断に委ねることを基本とする」
政府は、3月13日から新型コロナウイルス対策としてのマスクの着用は屋内・屋外を問わず「個人の判断に委ねる」との方針を発表。加藤厚労大臣は、「周りの様子に引っ張られず、自身で判断を」との考えを示しました。
加藤厚労大臣(10日):「ご自身の判断でおやりになっていただいていいんですよっていうことを、しっかりと周知していく」
また、重症化リスクが高い人が周りにいる場合の配慮は必要とした上で、周囲の人の判断を尊重するよう求めました。
加藤厚労大臣(10日):「本人の意思に反して、マスクの着脱を周りの方が強いることがないように、個人の主体的な判断が尊重されるように、ぜひご対応いただきたい」
(2月11日放送)