静岡県副知事「根本的なことが残っている」リニア問題めぐる都内での異例会見を説明も
リニア新幹線の問題をめぐり、先週、都内で異例の会見をした静岡県の難波喬司副知事。きょうは県議会の委員会で、その意図を説明しました。
リニア問題について集中審議する県議会の常任委員会に出席した難波副知事。2日、この問題をめぐって、都内で「静岡県の正当性」を訴えたことを報告しました。
静岡県 難波喬司副知事:「静岡県民がごねていると。県民がそういうことを言われるのは、行政側の情報発信が不十分である。県外の方で、リニア推進を思っている方々に対して、こういうことが起きていると正確にお伝えしたいと、記者クラブで説明した」
自民改革会議 西原明美県議:「記者会見をしたことで、全国的に静岡県の置かれている立場、水問題の認識が広まった、または効果はどうであったと感じている」
難波副知事:「今回の説明によって、すべてが変わるというものではない。これだけ長く対話していて、いまだにお互いに合意に達していないのは、いろんな根本的なことが残っている」
きょうも難波副知事は工事着工の議論が進まないことについて、JR東海が大井川の水量が減少すると試算した解析方法をめぐって、双方に見解の違いがあることを強調しました。リニア問題をめぐっては、国の有識者会議で議論が続いていますが、結論のめどは立っていません。