【袴田事件】第2回三者協議 裁判所は袴田氏が公判に出廷しないことについて同意 検察側の方針は明らかにされず
いわゆる袴田事件の再審、裁判のやり直しをめぐる2回目の三者協議が29日午後、静岡地裁で開かれました。裁判所は袴田さんが公判に出廷しないことについて同意を示しました。
久須美舞記者:
「午後4時前です。袴田巌さんの弁護団が静岡地裁に入っていきます。袴田さんの姉、ひで子さんの姿もあります」
29日午後4時から静岡地裁で開かれた袴田事件の2回目の三者協議協議終了後、弁護団が報道陣の取材に答えました。
小川秀世弁護士:
「袴田さんの強制的に出廷に関しては、今のところ裁判所も考えていない。袴田さんの7月10日というところは新たな証拠を提出するのか、有罪立証を前提に考えているのか含めて何も答えられない」
裁判所は弁護団が求めている「袴田さんが公判に出廷しないこと」について同意を示したと明らかにしました。
また、弁護団から検察に新しい証拠を考えているか有罪立証を考えているか追及しましたが、回答はなかったということです。
袴田巌さん(87)は1966年、旧清水市でみそ会社専務一家4人が殺害された事件で一度は死刑が確定し、今年3月再審開始が正式に決まりました。
これを受け、静岡地裁で4月10日、裁判官・検察官・弁護団が裁判の進め方やスケジュールを話し合う1回目の三者協議が開かれました。
検察が袴田さんの有罪を立証するかどうか注目が集まった中、検察が告げた内容は…「方針決定まで3カ月欲しい」検察は立証方針を決定するまでに3カ月必要とする考えを示しました。
前回の協議からおよそ1カ月半、今回の協議で裁判所は7月10日までに弁護団と検察に冒頭陳述の案を明らかにするよう求めましたが、検察は「検討する」と回答。
弁護団は「承諾」したということです。三者協議は今後、6月20日と7月19日に開催される予定です。